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相模原市長の“暴力団密接交際者”献金問題。忘年会リストに記載された「政治家Xの名前」を独自入手

福岡地盤の国会議員と「永田町のタニマチ」

忘年会リストに記載された[政治家Xの名前]
忘年会リストに記載された[政治家Xの名前]

疑惑の会社・滉王の忘年会リスト。地元・久留米市議、福岡県議に交じって、毎年、国会議員も顔を出していた。このほか滉王のA会長は鈴木宗男参院議員にも平成30年に12万円の政治献金を行っていたことも明らかに

 A氏と“交際”のあった政治家は本村氏に限らない。周辺取材を重ねるなかで、週刊SPA!は滉王が地元・久留米で開催した忘年会リストを独自入手することに成功した。平成28年度からの3年分のリストに目を通すと、元警察庁長官や福岡県議、久留米市議などの名前が並ぶ。忘年会参加者によれば、有名演歌歌手による余興が行われるなど、豪華なものだったという。 「ホテルの一間を使用して300人近い人数が参加していましたね。地元企業の重役が主な参加者で、政界関係者も少なくなかった。年々会場や面子が豪華になっていたのが印象に残ってます」  リストを見る限り、本村氏は3年連続で忘年会に参加し、来賓挨拶も行っている。そのほか、平成28年には鳩山二郎衆議院議員とその秘書が参加し、同じく来賓挨拶を行っていた。久留米が鳩山氏の選挙区(福岡6区)の中核であるためか、秘書は翌年も忘年会に参加している。  さらに、リストには福岡が生んだ「参院のドン」村上正邦氏の秘書を経て政界入りし、麻生太郎財務相の側近として頭角を現した大家敏志参院議員の名前も。大家議員の秘書が2年連続で滉王の忘年会に参加しているのだ。(両議員とも「支援者の誘いで参加したにすぎず、当然、暴力団密接交際者と認識はなかった」と回答)  平成30年には、民主党時代に自身の派閥を率いた樽床伸二元衆院議員も来賓挨拶を行っていた。本村氏が議員時代に樽床グループに所属していた関係で「暴力団密接交際者などと知らず、一度だけ参加した」(樽床氏)という。  もう一人、目をひく人物がいた。民間シンクタンク「大樹ホールディングス」会長にして、「永田町のタニマチ」の異名を取る矢島義也氏だ。野田佳彦元首相や細野豪志議員ら旧民主党系との繋がりが深いが、菅義偉首相や二階俊博幹事長ら与党の大物とも昵懇とされる人物だ。この矢島氏は平成30年から滉王の顧問を務めたとされる。 「九州の建築業界ではA氏を煙たがる人も少なくなかった。そんな事情を察してか、A氏は関東進出に本格的に注力。その後ろ盾となったのが、旧民主党ラインからの紹介で関係を深めた矢島氏だったようです」(A氏の知人)
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暴力団密接交際者A氏の関与が噂される神奈川ビジネス
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