恋愛・結婚

Withコロナの結婚式。再三の延期、欠席者の続出で下した決断

 コロナ禍で私たちの生活は変化し続けている。「結婚式」もそのひとつである。結婚式が決まっても、ソーシャルディスタンスの観点などから、どんなスタイルにしたらいいのか悩んでいる夫婦も多いはずだ。リモート結婚式をする夫婦もいるが、やはり、大切な門出の日。「顔を合わせてお祝いしたい」のが正直な本音だろう。
花嫁

※画像はイメージです(以下同)

 今回は、今年のコロナ禍で結婚式を挙げる予定だった夫婦たちに、実際直面した壁や、どのような決断を下したのか聞いた。

結婚式の延期が続いた国際カップル。年内は不可能に…

 台湾人の陳美玲さん(仮名・20代)は、日本人の田中健二さん(仮名・30代)と4年の交際を経て、2019年4月に婚姻届を出した。 「式場を3件見学して表参道の式場に決めました。台湾の親族と高校や大学の友達、中国、カナダ、オーストラリアに住んでいる友達も何人か招待する予定でした」  陳さんが招待する人たちにとって、日本での結婚式に参列する機会はなかなかない。せっかく日本に来てくれるのだからと、桜のお花見ができる時期を選んだという。 「式は2020年4月上旬にしました。当日まで1年以上もあるので少しでもキレイになりたいと思い、家の近くのジムに通うことにしたのです。週1回はパーソナルジムで筋トレ、その他にもヨガなどをしました」  体を動かすこと以外にも、食事を記録したりウェディングドレスを着るために頑張っていた陳さん。その当時の体脂肪率は18%ぐらいだったそうで、人生最高の体型になったとか。そして、2019年12月には台湾への帰国も兼ねて、前撮りもしたというのだが、この頃からコロナが中国で流行り始めた……。 「今年の2月に友達とバリ島に独身最後の女子旅をしたのですが、私を含めて友達みんなマスクして飛行機に乗っていました」  その後、ゲストたちに招待状を送った陳さん夫妻。3月にはドレスの最終フィッティングも終え、ドレスでの歩き方の指導まで受けた。ところが、その数日後に日本でコロナ感染者が増え続けたことから、学校なども休校。緊急事態宣言も発令され結婚式を挙げられる状況ではなくなってしまった。 「話し合って、止むを得ず8月に延長を決めました。式場から8月までは変更料はなしと言われたので……。延長後は、たくさんの招待客に連絡しなければならず、かなり落ち込んだのを覚えています」  緊急事態宣言が出てからは当然、家で過ごす日々。そんななか、なんとなく気も緩んでしまったという陳さんに思いも寄らない出来事が。 「結婚式に向けてダイエットも中止せざるを得ない状況で、家でも運動とか頑張ったのですが、数か月で2kgほどコロナ太りしてしまったんです。このままだと、ドレスも入るかどうか怪しいですね(笑)」  7月になってもコロナ第2波が始まり、不安は募る一方だった。その思いは的中し……。 「台湾の親族が予約していたフライトが航空会社にキャンセルされてしまいました。今年中の外国人の来日は難しそうとのことです。式場とは相談を重ねて、確実に来日できそうな時期をみて、2021年の8月まで一気に日程を伸ばすことにしました」  ダイエットの努力はいったい何だったのか。そもそも2020年4月ではなくても、もっと早い時期に結婚式を挙げておけばよかったのになぁと、今さら悔やんでも仕方がないことを考えたときもあった。

キャンセル料は2次会の8万円で済んだ

「幸い、金銭面では今のところ2次会のキャンセル料8万円のみで済み、結婚式場とドレスレンタル会社は無料で何度も何度も変更に応じてくれています。対応が良いところを選んで正解だったと実感していますよ」  お互いの両親も一切口を出さずに、すべて2人に任せてくれている。田中さんの家族は「陳さんの家族が日本に来られるようになるまで延期していい」と言ってくれているそうだ。2人は結婚式自体をやめようかとも考えたが、陳さんの結婚式への想いは強い。 「高額なドレスレンタル料を先払いしたこと(返金不可)、なかなか会うことができない友人たちとパーティしたいこと、学生時代に日本に来ることをずっと応援してくれた両親に花嫁姿を見せたい願いがあるので、キャンセルせずにいます」  どうしてもネガティブに考えがちな陳さんに対して、夫の田中さんは……。 「旦那さんはいつもポジティブなんです。『無料で延期できてよかったね!』とか、『8月だと夏はテンションが上がるからいいね!』とか励ましてくれます。このコロナ禍での結婚式をするという苦労が吹っ飛んでしまうくらい、私たち2人のバランスが良いと思っています(笑)」  2020年ももうすぐ終わる。2021年は無事に結婚式が挙げられることを陳さんは願っている。そして最後に、「あとはもう1回体をしぼらないとね、プレッシャーだな」と笑った。
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地方に住む親族や友人から「欠席」の連絡が相次ぐ
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