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ド底辺キャバ嬢が大阪の街中でチェアリング…ならぬ「ゴザリング」してみた

「ゴザリング」に挑戦

カワノアユミ

ド底辺キャバ嬢・カワノアユミ

 ホームセンターなどで売っている折りたたみの椅子を持ち歩き、自分の気に入った場所で酒を飲む「チェアリング」というものが数年前から密かなブームになっている。その紹介記事を日刊SPA!で見た私。……チェアリングやってみてぇ。私も外で酒を飲んで自然の風を感じたい。外で酒を飲んでギャラを貰いたい。
家にあった汚いゴザ

家にあった汚いゴザ

 確か、家にバーベキューで使った椅子があったはず……と物置を探してみると、見つかったのはなぜか薄汚れた1畳ほどのゴザ。まぁ、椅子だろうがゴザだろうが座って酒さえ飲めれば何でも良いだろう。というわけで、ド底辺キャバ嬢のカワノアユミが大阪の町でチェアリングならぬ「ゴザリング」に挑戦してみました!  大阪は川や公園が多く、実はチェアリングに向いている場所が結構多い。そのため、花見の時期じゃなくても公園や川沿いのベンチで酒を楽しんでいる人の姿をよく見かける。まず、チェアリングについて調べて見ると「JCA 日本チェアリング協会」による、最低限のルールということが分かった。 1.人様に迷惑をかけない 2.ゴミは持ち帰る 3.市井の人々に威圧感を与えない 4.私有地に無断で立ち入らない 5.騒がない 6.公共の場を占有しない 7.装備を増やしすぎてキャンプにならない

オフィス街にあるこの公園で「ゴザリング」

梅田スカイビル

梅田スカイビル

 つまり、1人で静かに飲んでいる分には問題ないということだろう。というわけで、さっそくコンビニで酒とツマミを買って「ゴザリング」スタート! まず、やってきたのは梅田。オフィスビルが並ぶ中にそびえ立つ大阪のランドマーク、スカイビルのお膝元の公園。オフィス街にあるこの公園は、休憩するサラリーマンや子供達の憩いの場となっている。
ぼっちゴザリング

ぼっちゴザリング

 公園内のなるべく目立たない場所を選んで、ゴザを敷いてみる。……う、う~ん、威圧感はないけれど、世捨て人みたいになってしまった。もしくは、東南アジアの道端の飲み屋。チェアリングのようにおしゃれにならないのがゴザの難点……。
明るい時間に飲む酒うまい

明るい時間に飲む酒うまい

 とりあえず、買ってきた酒を飲む。くうっ……、やはり明るい時間に飲む酒は格別に美味い。今回買ってきたのはチューハイの500ml一本、ツマミは焼鳥、さけるチーズ、チーカマ。外で飲食をするので、なるべく片手でつまめる物のほうが良いとのこと。なお、チェアリングの際は酒やツマミを置く折りたたみテーブルがあると便利というが、直接置けるのがゴザの良いところ。  しかし、昼間から変な女が酒を飲んでいても、公園にいる子供達は気に留める様子もない。子供は純粋……。そして、道行くビジネスマンの方々の視線が刺さる。しかし、こんな時間にスカイビルをバックに飲む酒は最高だ。日が暮れるにつれて、少しずつライトアップされていく梅田の町並みを眺めるのもなかなか乙なものである。
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若者がたむろする公園で……
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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