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女性が求める普通の男性像は星野源?「ハードルが高すぎる」と嘆くキミにひと言

男 メイク

写真はイメージです

女性に求められるマナーの多さを思えば

 この格好になって7年が経つが、一時期この「女性として見られる限り、一生美を磨かなければいけない空気」に耐えかねて、大事に伸ばした髪も、好きな服装も辞めて、男性の格好に戻ってしまおうかと思ったこともあった。  そんなとき、ふとこう思ったのだ。 「僕は男性の格好に戻ることができるけど、多くの女性はその選択肢すらないんだよな……」と。話を戻そう。  で、先ほど「男性だってスーツ着たくない日に、スーツを着なきゃいけないこともあるだろう」と書いたが、思うに女性はこの『身だしなみのマナー』が男性より多すぎると思うのだ。  男性の格好から女性の格好をしてみて、僕がまず感じるのは朝の支度の時間が2倍になったことだろう。男性のときはヒゲを剃って髪の毛を整えるくらいだったが、いまはそれに加えてメイクが入るし、毛については脱毛をしているとはいえ多少は生えるので、全身剃らなければいけない。  これを会社によっては『マナー』といって強要されるのだから、身だしなみ手当でもなきゃやってらんないよなと思う。

改めて「ハードルが高い」と思いますか?

 女性が考える、もしくは女性に求められる身だしなみの基準というのをご理解いただいた上で、先ほどの『普通の男性』の身だしなみレベルを思い出してもらいたい。 清潔感 ・化粧水をつけて就寝 ・鼻毛が出てない ・ヒゲ・爪が整っている ・美容室は月1、2回  こんなのは女性の最低限レベルであって、女性はここからさらに『できるだけ美しく』と求められるのだ。見た目についても同じことがいえるだろう。 見た目 ・165センチ以上 体重60~80キロ ・星野源さんのイメージ ・ジム通い  星野源さんという基準はキャッチー過ぎるが、ジム通いなどを見るにやはり『少しは見た目に気をつかってよ』という意見が見えてくる。女性がダイエットしたり、美容に気をつかったりする『当たり前』の基準が、男性からすると高すぎるように見えるだけで、筆者なんかはむしろ、男性が見た目に無頓着過ぎるんだよなと思うのだ。  そもそも「あらゆる女性の普通の基準」をこの婚活コンサルタントの男性が『合体』させてしまったのが問題なわけで、一人の女性が挙げる『普通の男性』でも、全ての女性の総意としての『普通の男性』でもないことを忘れてはいけない。  それを踏まえて仕事の面も見てみよう。 学歴・仕事 ・日大・東洋大・駒澤大・専修大 以上など ・都内在住→年収500万円以上 ・地方在住→銀行など大手企業か公務員  この年収500万円以上にひっかかってる男性も多いようだが、これについて都内の30代の平均年収は600万円というデータを挙げている記事がある。(婚活女性のいう「普通の男性」年収500万円以上はどんな人?)  この「年収500万円」と挙げた女性たちが、20代の男性にそれを求めているのか、40代の男性に求めているのかわからない時点で、『普通の基準が高すぎる』という点では議論のしようがない。  ちなみに、前述の例の星野源さんの年齢は39歳なので、星野源さんくらいの年の都内在住の男性はクリアしてるのが平均ということになる。
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むしろ基準は下がってる?
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1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru

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