<第二話 疑念>
このマンガは投資に関してはズブの素人である漫画家・ハッシー橋本が大ヒットマンガ『中間管理録トネガワ』で稼いだカネを怪しい投資話にブチ込んで、「億り人」になるのか、はたまた「送り人に送られる人」になるかを描く壮大な実体験投資マンガである。

自分の投資話をマンガにするにあたり、覚悟の程を見せるのは当たり前のこと。さて、貯金全額ブッ込むか!と思ったのですが、何も知らないまま闇雲にブッ込むのは、ただカネをドブに捨てること。
さすがに躊躇してしまい、じゃあ、何にブッ込めかいいかといろんな人に聞いてみたところ、出てきたのがこの女性「2万円を4億円にした女」なのであります。これ、本当にいたのである。
で、これがまたギャルなんですな。なんでこんなギャルが2万円を2億円、いや、間違えた4億円も……と思ったのですが、とにもかくにも話を聞いてみると出てきた答えは「仮想通貨」なわけです。
「一番メジャーなビットコインもいいけど、利率がデカいイーサのほうがよくね?」
こんなノリで話されて、誰が信じるんだよ!と思うところですが、信じてしまいたい自分がそこにはいたのであります。本当なのか怪しい……。すぐ人を信じてしまうこの性格をなんとかせねば、そのうち会うだろう詐欺師に食い物にされてしまう!と思ったのですが、信じる者は救われるとも言いますからね。体当たりで挑もうと思い、300万円突っ込んでみました。マジで。
果たしてどうなるのか……現物で買っていれば、下がったいったってそのまま持っていればいいだけで損はせんはずなのよね。ハズなのよね……
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter
@hashimotosan84