“マスクメガネ”は曇りやすい…対策法はあるの? 各メーカーに聞いた
ここのところ、「鼻出しマスク」の問題が顕現化している。しかし、メガネユーザーにとって鼻を覆うとメガネが曇るという困りごとがあるのも事実。対策はないのか? 各メーカーに聞いてみた。
今月16日の大学入学共通テストで、再三の注意にもかかわらず、マスクで鼻を覆わずに受験していた受験生(49)が不正行為とみなされ失格となり、その後会場のトイレに閉じこもって出てこなかったとして逮捕された(19日に釈放)。受験生は注意に応じなかった理由について「マスクで鼻まで覆うと、メガネが曇って問題文が読めなかったから」などと話している。
トイレに閉じこもってしまうのはどうかと思うが、確かに、メガネをかけている人にとって、マスクによってメガネが曇るのは生活に大きな支障となっている。メガネが曇ってしまう原理は温度差による結露であるため、外気温の低い冬場は呼気との温度差によって、メガネの曇り方は一層激しくなる。
今回失格となった受験生でなくても、冬になってから鼻を出したくなった人も多いだろう。
マスクでメガネが曇る問題について、コロナ禍になってマスクを製造を始め、シェアを拡大している大手電子機器部品メーカーであるミネベアミツミ株式会社の石川尊之広報IR室長は、「正しくつけていただければ、曇りにくいように設計されています」と話す。正しい着け方とは「鼻にあたる部分のワイヤーを、鼻の形にしっかりと合わせて密着するようにしていただければ大丈夫です」(同氏)とのこと。
この正しい付け方のコツは、衛生用品大手 ユニ・チャーム株式会社の広報室、渡邊仁志氏によると次の通り。
「顔につける前にまず、マスクを中央付近で半分に折って、親指と人差し指で強く握ります。鼻に当たるノーズフィット部分が鋭角な三角形になるようにします。上から見ると「A」のような形ですね。それから、Aの両足の部分を外側に広げるように曲げます。その上で、Aの先端部分から鼻に押し当てるようにしながら、あごの下まで覆うように着けてください」。
さらに渡邊氏は、マスク選びについても教えてくれた。
「例えば弊社の不織布マスクですと、フィルターが2層のものと3層のものがあります。メガネが曇る原因のもうひとつに、マスクの内部にこもった呼気がフィルター層を抜けづらく、隙間から呼気がもれ出してしまうというものがあります。よって、メガネの曇りで困っている方は2層のものをお選びいただくと呼気がフィルター層からも抜けやすく、メガネが曇りにくいです」とのことだ。
“マスクメガネ”は冬場に曇りやすい
マスクから見るメガネ曇り対策
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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