更新日:2021年01月28日 18:45
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“マスクメガネ”は曇りやすい…対策法はあるの? 各メーカーに聞いた

メガネでできる対策は?

 また、マスクだけでなく、メガネでできる対策はないのか? メガネレンズについて、光学ガラス専門メーカーHOYAビジョンケアカンパニーの近藤真紀氏に聞いた。  曇りに関する原因のひとつは、レンズ側から見ると「撥水加工の影響がありますね」(同氏)という。
メガネの曇り

画像提供:HOYA株式会社

「汚れを拭き取りやすくするために、ほとんどのメガネレンズは撥水加工が施してあるのですが、呼気に含まれる水蒸気が撥水加工したレンズに、細かな粒子状に付着します。そうすると、それぞれの粒が光を乱反射し、曇ったと言われる状態になるんです」と、メカニズムを教えてくれた。曇りを防ぐには、曇り止めのクロスやジェルでレンズを拭いて、撥水性を逆の親水性にすることが必要だという。  なお、同社ではメンテナンス不要の新しいメガネレンズの発売を予定しているという。メガネの曇りに困っている人たちが待ち望む新製品に期待したい。

鼻から飛沫は飛ばない?

 また、今回失格となった受験生は「飛沫は鼻から出ることはない」とも主張している。しかし、この点については利権チームのリーダーで神戸大学の坪倉誠教授や、環境疫学を専門とする聖路加国際大学の大西一成准教授らも「鼻から飛沫は出る」としている。  当然、飛沫が出るということは飛んできたウイルスを受け取ってしまうリスクもあり、感染させないためばかりでなく、自身が感染しないためにもマスクは鼻まで覆う必要があるといえるだろう。  感染リスクと不便さの狭間に立たされたメガネユーザーが、こうしたメーカーからの声を受けて少しでも快適なマスクライフを送れるよう願う。<取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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