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商店街店主たちの間でくすぶる助成金格差「飲食店だけ潤うのはおかしい」

 東京都の1日の新型コロナ感染者が、昨年11月ぶりに200人を切った(2月22日・178人)。かなり減ったと思う一方で、昨年の春頃には感染者が数人出ただけで、まるでこの世の終わりが来る、といったレベルで大騒ぎしていたのだから、“慣れ”とはかくも恐ろしいものかと感じずにはいられない。そして、すっかりコロナ禍に慣れてしまった人たちが、つい先日の「春のような陽気」に誘われ外出した。

観光地に“コロナ慣れ”した人たちが戻りつつある

土産屋

※写真はイメージです(以下同)

 観光地を取材したという民放社会部記者が言う。 「神奈川県内のいくつかの観光スポットを回りましたが、どこも人だらけ。緊急事態宣言下とはとても思えないほどで、飲食店も土産店も大盛況。コロナ感染者が右肩下がりになってきたこともあり、市民も商店主も、かなり楽天的になりつつある。もちろん、マスクをして消毒をして、それなりの対策は取っているんでしょうけど、もはや“外出自粛を”という政治家の話は、あまり響いていないのです」(民放社会部記者)  この記者は「楽天的」と話すが、それは観光地や繁華街を訪れる客だけかもしれない。横浜市内の雑貨店経営、坂口加奈子さん(仮名・40代)は、久々に人通りが戻った街を眺めながらも、目は鋭いままだ。 「人が戻ってきたことは素直に嬉しいが、飲食店には1日あたり6万円の補償金が出ているでしょう? それ以外の商売、私のような雑貨店やアパレル店にはほぼ何もない。貸付はしてくれますが、それは借金だから、簡単には手を出せない。繁華街や観光地でも、潤っているのは飲食店と一部の土産店だけで、私たちには今のところなんの恩恵もない」(坂口さん)

業種で分かれたコロナ復興格差「飲食店だけ救済されるのはおかしい」

 坂口さんたちが感じる「飲食店との差」が、あるトラブルの引き金となっている。 「暖かい週末で、久々にお客さんがたくさんきてくれましたが、以前と違っていちいち手を出す消毒をしなければならず、接客が追いつかない。店に入りきれないお客さんには外で待ってもらっていたのですが、しばらくして怒号が聞こえてきました」  南関東某所の観光地でカフェを営む城島一樹さん(仮名・30代)の店を訪れ、並んでいた客に「帰れ」と怒鳴りつけていたのは、近くの宿泊施設経営者など商店街関係者だ。  喧嘩が起きたのか、そう思い仲裁に入ろうとしたが、商店街関係者は今度は城島さんを責め立てたという。 「コロナが収束していないのに、こんなに人を入れてはダメだ、ということを言っていました。街にコロナ感染者が増えたらどうするのか、責任は取れるのか。じつは以前から、商店街の集まりなどでも、飲食店だけ救済されるのはおかしいと言われ、我々は針のむしろ状態でした。補償金の何割かを商店街に納めるように言われた同業者もいました。そうした怨恨が、今なお尾を引いているのです」(城島さん)
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コロナ禍でともに喘いでいたはずなのに…
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