SNS「クラブハウス」で目撃したドン引き素人たち。ラジオDJ気取りかよ
招待制の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。Twitterをはじめ、メディアの報道でも話題を呼んでいる。とはいえ、「何が楽しいのか全くわからない」と冷ややかな目で見ている人たちも少なくない。
「Clubhouseは私には全く向いてませんでした」
東京都内でOLをしている高橋八重さん(26歳・仮名)が話す。
「SNSは好きな方なので、TwitterもInstagramもやっていて。流行りものや、“映える”ものには目がないんです」
自ら「ミーハーですね」という八重さんだが、そんな彼女が挫折した理由とは。いったい、何があったのか――。
ClubhouseがSNSで話題になった時、八重さんは我先に飛びついた。
「周りでやっている友達を見つけて、速攻アカウントを作りました。英語で何が書いてあるのか全然わかりませんでしたが、“まぁ、声だけのSNSってことだろう”と気軽に登録しました」
Clubhouseは現状、英語表記となっている。使い方は何回か著名人のルームを覗きにいくうちに、大体の流れを掴んでいったという。
「ゆるいラジオみたいな感じで面白かったですね。テレビだとなかなか見れない組み合わせのメンツだったり、ちょっとぶっこんだ内容だったり」
徐々にフォロワーも増えてきた頃、大学時代のバイト仲間からトークルームに招待された。これまでは著名人の話を聞くばかりだったが、今回は身内ばかりの集まり。そこで「友人たちの姿にドン引きしました」と八重さん。
「夜の何もしてない時間だったので参加したんですが、正直、寒気がしました。みんな素人なのに、さも著名人みたいなテンションでプライベートのことなどを語っているのが痛々しかった。話にオチがあるわけでもないのに。何より『クラハ(Clubhouseの略)楽しいよね~』『今日もう3時間やってるよ』『昨日は5時間やった」みたいな“毎日何時間やっている自慢”まで始まって。なんだこの人たちって思いました」
そんなとき、なかなか話さない八重さんに、友人が積極的に声をかけてきた。
「たぶん気遣いなんでしょうけど。知ってる人だけでやるZoom飲み会ならまだしも全く知らない人も聞いているクラハで自分の話なんか絶対したくないです。恥ずかしい。あまりにしつこく話をふられたんで『電話がきたからまた!』とすぐに退出しました」
この初参加で自分には向いていないSNSだと感じた彼女は、いくら招待の通知がきても“見なかった”ふりをしているそうだ。
「好きな著名人の話なら聞きたいですが、ただの一般人の日常や恋愛観なんて誰が興味あるのでしょうか。意味不明です」
SNS好きなOLがClubhouseに覚えた違和感
友人たちの姿にドン引き
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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