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ユニクロが「オーダースーツ屋」としても、最もおすすめできる理由

ビジネススーツのデザインは差別化が困難

スーツ しかし、こと「ビジネススーツ」においては9割以上の人はネイビーを選びます。色彩心理的に失礼なく、爽やかな印象を与えるネイビーはビジネスの基本カラー。グレーを選ぶ場合もあるでしょうが、おおむね大半はネイビー。デファクトスタンダードです。  ダブルもあるでしょう、着丈もいろいろあります……が、これも「ビジネス」シーンで選ぶならほとんどが同じようなデザインになるでしょう。  社長クラスで自由に着こなしを選べるならダブルだろうがなんだろうが楽しめるでしょうが、ほとんどのビジネスパーソンは「誰に見られても失礼のないように」という基準で考えるわけです。  となると、「ネイビーのシングルスーツ」に落ち着くのは当然。こう考えていくと、普段着の洋服と異なり「デザインで差別化する」ことはほとんど不可能です。

スーツの印象はどこで差がつくのか?

 だからこそスーツは「サイズ感勝負」になります。スーツ生地のツヤを最大限潤沢に見せるために、体のラインを美しくスラリと見せるために、オーダーするわけです。  オーダーするとスーツは驚くほど差別化できます。細かいデザインやネクタイの柄などよりも、サイズ感を整え、脚長細身に見せることが何より大事。  だからこそオーダーがここまで普及しているのです。電通や博報堂がいくら頑張っても、意味のないものは市場に浸透しません。オーダーこそがスーツの差別化の手段です。  そして、現在市場で最も格安でオーダーできるサービスのひとつがユニクロなのです。
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5万円以下のスーツにはほぼ差がない
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