今田耕司×霜降り明星せいや「テレビ業界の今と未来を暴き出す」
今田耕司主演、鈴木おさむ脚本・演出で4月14日から下北沢・本多劇場で上演される舞台『てれびのおばけ』。今田と鈴木のタッグは、’08年の『尋常人間ZERO』以降、今回で7度目となる。3年半ぶりの本作では霜降り明星のせいやをW主演に迎え、現代と’80年代のテレビ業界を舞台に、テレビに取り憑かれた者たちの姿が描かれていく。
バラエティ番組で顔を合わせることも多い二人だが、いったいどんな芝居を見せてくれるのか。舞台への意気込み、それぞれが考える“てれびのみらい”について聞いた。
――今田さんは芸歴35年以上のベテランでありながら、なぜ定期的に舞台で芝居に挑戦するのですか?
今田:演劇の初日って、お笑いの舞台の初日とはまた違う緊張感なんですよ。想像のつかない怖さというか。バラエティ番組だと「あ、ここあかんかったか」っていう分析ができますし、寄席だったら一日3回とか、1か月後にまた出番とか次のチャンスがありますけど。
演劇は一発勝負だし、お笑いみたいにはっきりと「ウケた」「ウケない」ではない。でも、終わった後の充実感みたいなものは、他の仕事では味わえない独特の感じがあるんです。
――せいやさんは大先輩の今田さんとの共演についてどう思っていますか。
せいや:MCの今田さんとは何度も番組でお会いしますけど、今回のようにお芝居でがっつりできるっていうのは、めちゃくちゃ貴重な体験ですよ。
今田:バラエティで共演するっていうのとはまた違う感覚かもわかりませんね。後輩の一人というより、いちプレイヤーですから。「あ、あの『テセウス』の人や」って(笑)。
せいや:いやいや! そこまで見方変わります?
――長年一緒に仕事をしてきた今田さんから見て、鈴木おさむさんの舞台の特徴は何でしょう?
今田:僕はこれしか舞台を知りませんが、飽き性な芸人の生態をわかってもらえてるな、とは毎回思いますね。おさむさんの舞台はキュッと稽古してキュッと本番やってキュッと終わる、みたいなイメージがあってすごいやりやすいんですよ。12年前、最初にやった舞台は稽古期間が2週間でしたし。
世代の違う人気芸人がテレビ業界の今と未来を舞台上から暴き出す!
「飽き性な芸人の生態をわかってもらえてる」
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