エンタメ

今田耕司×霜降り明星せいや「テレビ業界の今と未来を暴き出す」

霜降りせいやが「やってみたい番組」は?

――今回の舞台では、テレビ制作の世界を通じて世代間の違いなどが描かれていくそうですが、’80年代からテレビで活躍されている今田さんは、昔のテレビについてどういう思いを抱いていますか。 今田:僕なんかは、その時代の本当の“てれびのおばけ”を見てきた世代と言えるでしょうね(笑)。イケイケの時代でしたし、コンプライアンスも今ほどではなかったので、何かトラブルがあっても発表なんかせずにそのままだったりしたこともありましたよ。 せいや:怖いですね……(笑)。 ――第7世代であるせいやさんから見て昔のテレビへの憧れはありますか? せいや:ベタですけど、今、テレビをつけたとき、おっぱいってまったく出てこないじゃないですか。今田さんも昔は『殿様のフェロモン』(’93年)とかお色気系の番組やってましたよね。 今田:やってたなぁ。 せいや:そんなのええなぁって思いますよ。今は難しいかもしれないけど、令和の「ハケ水車」やりたいです。 今田:この世代というか、20代はやりたいでしょうね。僕はもう50代になったんで、あんなことしちゃダメだと思います(笑)。むろん今も昔もあんなことテレビでやったらダメですけど。

世代を超えた二人が描く「てれびのみらい」とは

――では、二人が思い描く「てれびのみらい」について聞かせください。 せいや:今田さんが『爆笑レッドカーペット』をやって、お笑いがものすごく盛り上がっていたのが、’08年から’10年くらい。僕らがデビューしたのは’13年ですけど、ちょうどお笑いブームが終わって、あと10年はブームなんか来ないって言われていた時代でした。だからここらへんでもう一発、お笑いバブルが来てくれたらとは思ってます。 今田:今もけっこう来てない? ネタ番組も多いし、『有吉の壁』とか見てても、いろんな人にチャンスが広がっているイメージあるけど。 せいや:ここらでもっと大爆発してほしいです。子供の頃に見てたお笑いブームはやっぱりすごかったので。 今田:実際、今のテレビマンたちも、「まだやれることがある」って思いながら一生懸命、番組つくってますから。コンプライアンスのすき間を縫うことは、時代時代でやってきたことだと思うし。今は確かに厳しいけど、こういうことしたら面白いんちゃうか、っていうアイデアを、あきらめずに出し続けている人はいるわけで。  ただ、YouTubeがものすごいスピードで広がってきてるから、10年後は果たしてどうなっているのかな、っていうのは正直ありますね。
次のページ
今田耕司が語る印象的な鈴木おさむ演出作品
1
2
3
おすすめ記事