6500万円のレア物も。コロナ禍で活況「スニーカー投資」で稼ぐコツ
コロナ禍をきっかけに、副業を始める人が増えている。ギグワーク(単発の仕事)やネットビジネスなど様々な副業がある中、「投資」も本業以外の収入をプラスする1つの手段になるだろう。
積立投資や株式投資といった資産運用以外にアートやワイン、玩具などのコレクション投資を行う方法もある。そんな中、今ひそかに話題を呼んでいるのが「スニーカー投資」だ。
アメリカではスニーカー投資で成果を出し、億万長者になった例まであるという。まさに「アメリカンドリーム」を感じさせる、夢のある投資術なのではないだろうか。
ジョーダン村川のレアもん投資チャンネル」を運営する株式会社ベクトルの代表取締役・村川智博氏にスニーカー投資の始め方や稼ぐためのコツについて話を伺った。
村川氏は、幼少期からとにかく“何かをコレクションする”ことにはまっていたそうだ。
「幼稚園の頃は『まじゃりんこシール』を、小学1年時には『ビックリマンシール』を集めていました。どちらも当時ブームになったものですが、“流行りもん”に飛びつき、コレクションするのが趣味だったんです。最初は集めたシールを友達に売っていたんですが、親に怒られてしまい(笑)、途中から物々交換するようになりました。幼少期は私にとって、コレクターの原点になっていますね」
その後も一世を風靡したキン肉マン消しゴム(キン消し)やガンダムメンコ、ファミコンソフト、ミニ四駆など、ありとあらゆるホビーアイテムをコレクションしては、友人知人の間で物々交換をしていたという。
そんな中で、「欲しい物が人それぞれ違うことに気づいた」と村川氏は話す。
「『これは流行るぞ』と思うものに手を出してきたんですが、対象のアイテムによって欲しがる人が異なることを学びました。そして、90年代に一大ブームを呼んだ『カシオのG-SHOCK』や『ナイキのエア ジョーダン』が登場したことで、転機が訪れたんです」
G-SHOCKとエア ジョーダンこそ、村川氏がコレクターとして頭角を現すきっかけになったアイテムだった。
さらにスニーカーブームは加熱。“エアマックス狩り”が社会問題にもなった。人気モデルはプレミア価格で取引され、街中で履いているレアスニーカーを強奪しようとする連中が出現、村川氏自身も狙われた経験があるそう。
「人気漫画の『SLAM DUNK』に登場する主人公・桜木花道が、『エア ジョーダン6』を履いていたことがきっかけで、日本でもジョーダンブームが一気に盛り上がった。そんなブームの最中、私とジョーダンの馴れ初めは中三の時に大阪のアメ村で見つけた『エア ジョーダン4』。色々と探し回り、定価約1万5000円のものが4万2000円で売られていたのを購入したんですね。
ただエピソードがあって、ジョーダンを履きながら当時の通天閣周辺のストリートを歩いていると、10~15人くらいの高校生に追いかけられたんですよ(笑)。それだけ、ジョーダン人気がすごかった」
ジョーダンブームに乗っかるかのごとく、村川氏もスニーカーのコレクションをどんどんと増やしていく。
「累計で何十万、何百万とするプレミア価格のものを含め2000足くらいは収集した」と語る村川氏だが、そのコレクター活動を支えたのは個人売買情報誌『QUANTO』(ネコ・パブリッシング発行、現在は廃刊)の存在が大きかったという。
「『売ります買います交換します』という情報が、まるで電話帳のようにずらっと並んでいる雑誌で、ここによく掲載していたんですよ。流行るアイテムのチェックは欠かさなかったので、続けていくうちに結構稼げるようになりましたね。最高で月に1000万くらいいった時もあったかな。彼女ができると、交換して手に入れたロレックスをあげたりしてました(笑)」
今回はスニーカー投資に精通し、YouTubeチャンネル「
ビックリマンシール、キン消し、ミニ四駆…。流行り物は何でも集めた幼少期
ジョーダンブームに乗っかり、スニーカーコレクターの道へ
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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