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「コンビニ弁当工場の仕事に嫌気が差して」酒クズ系VTuberの素顔

単なる酒レビューじゃない! 努力で身につけたラップスキルと驚異のトーク力

今酒ハクノ——ハクノさんの動画はご自身で歌うテーマソングや、ほかのVTuberとバトル動画など、ラップへの愛が垣間見えますが、昔から好きだったんでしょうか? ハクノ:マジで浅いですよ、私のラップ歴。『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日系)って番組からです。当時、ラップに縁遠かったオタク仲間たちが熱心に番組を見始めて「みんなおかしくなったのか?」と思い自分も見てみると、文脈を重んじて、心の底のリアルな言葉を格好よく聴かせる、私の知らない教養に基づく戦いの世界でした。 小さい頃にピアノをやっていて音楽経験はあったので「私もできるんじゃないか?」と挑戦した次第です。現在こんな姿勢でVtuber界を歩めているのは、やはりヒップホップマインドをインストールできたからなのかな。 ——ハクノさんはラップ動画と同様に、普段のトークでも怒涛のマシンガントークが魅力ですよね。 ハクノ:喋り、本当に苦手だったんですよ。ド陰キャだったので。皆さんが私のトークを面白いなと思ってくださるなら、それは私がある程度練習したからです。演劇を始める前から「この世界で一番喋りが面白いのはプロのお笑い芸人だ」と、テレビに出ている面白い人の喋り方を真似して、抑揚のつけ方や間の取り方を取り込んでいきました。 今Vtuberやっている人で「お笑い芸人なんて……」とか思っている人がいるなら、今すぐその態度を改めた方がいいですよ! 先人から学ばせていただくことは多いです。

YouTubeのチャンネル登録者数10万人突破

——最後に、チャンネルの登録者数が10万人を突破したことと、今後の活動予定についてお聞かせください。 ハクノ:本当なら日々の生活と安酒で潰れていくだけだった人間が、今こんな風にインタビューしていただけるのはひとえに皆さんのお陰です。しかもそれが10万人とは、本当にありがたい話です。 ただ、私あんまりこの数字に実感が無いんですよ。誰か飲み屋さんで「今酒ハクノって面白いよなぁ~!」って話してくれませんかね。そしたら私の承認欲求も満たされるんですが。 今後は、まず酒を飲みます。その一方で、酒クズだからというより今酒ハクノだから、と愛してくれる人を増やしたいですね。己の芯が酒クズであるという自覚は持ちつつ、いろいろやっていきたいです。 ——今酒ハクノの魅力は決してそのアンダードッグぶりだけではない。諦めない根性とたゆまぬ努力、そしてそのエンタメ精神にあるのだろう。<文/TND幽介(A4studio)>
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【動画】3分で分かる今酒ハクノ自己紹介
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