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SNSで話題の漫画『トイレの恐怖』作者に聞く、“日常の一コマを抜き取る”秘訣

 Twitterに今年の7月13日にアップされた漫画『トイレの恐怖』が、7月末の時点で9900リツイート、7.3万いいねを記録するほどの注目を集めている。
トイレの恐怖

SNSで話題の漫画『トイレの恐怖』

 漫画家である作者が自宅のトイレで用を足していると、背中に触られたような不気味な気配を察知。徐々に強くなっていくその感覚に恐怖と不安が募っていくが……実はトイレの蓋が背中に倒れてきているだけだった、というなんともズッコケてしまうオチの本作。絵柄が急に劇画調になるなど、その落差に爆笑してしまう人が続出したようだ。  今回は、これまでにもSNSで多くの笑いをさらってきた作者のも~さん(@mori2ta)に取材を敢行。爆笑必至の漫画を執筆した裏話を伺った。

「なんでもないこと」を「おもしろい!」と感じる観察眼

 現在34歳のも~さんが本格的に漫画を描き始めたのは、今から11年前のこと。現在ではTwitterと自身のブログでコンスタントに漫画をアップするかたわらで、広告漫画や挿絵の執筆などをしているそうだ。そんなも~さんに、今回の『トイレの恐怖』漫画のような“日常の一コマを抜き取る”秘訣を伺った。 「実は、私が普段『おもしろいな!』と思うことって、ほかの多くの方にとっては『え、そんなこと?』って事がすごく多いみたいなんですよね。何もない道でも変なところにキノコ生えていたり、雲が変な形だったりしたらおもしろいじゃないですか。  だから、トイレの話も抜き取ったというよりは、私的に“おもしろ体験”だったんです。そういったこともあって、漫画をアップして読者の方から『あるあるです』って反応をいただくと、『え、これがあるあるなの!?』って私の方が驚かされています(笑)」(も~さん、以下同)
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