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120歳まで現役で生きるために。「健康の常識」を疑うことで見えてきたもの

企業グループオーナー兼作家である金森重樹氏が、2か月で90㎏から58㎏の減量に成功した経験をもとに出版した『ガチ速“脂”ダイエット』とその続編である『極上レシピ大全』のガチ速シリーズ。「運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる」ダイエットメソッドを分かりやすく解説した。本連載では、そんな『ガチ速』シリーズには収めきれなかった話を紹介していく。

そもそも、金森式ってなに?

金森式

金森重樹氏

 金森式のメソッドには、大きく3つのポイントがあります。  まず第一に、「断糖高脂質食」という食事方法を徹底すること。糖質制限と勘違いされがちですが、本質的には断糖こそ最適解。完全に糖を断ち、脂をたっぷり摂ることでケトン体をエネルギー源にするよう体内回路が切り替わり、みるみる内臓脂肪が消えていきます。  2つ目に、サプリメントを積極的に摂取することで「質的栄養失調」を解消すること。「ビタミン、ミネラルは野菜や果物から摂取しなければならない」という思い込みは捨てましょう。無駄な糖質、健康を阻害する農薬などを摂取するくらいなら、サプリで補うほうがよほど効率が良いです。  それらを踏まえ、一日の食事を「1.5食」にするインターミッテント・ファスティングな生活を定着させること。一日3食という習慣にも疑問を持つべき。肥満の人は、ダラダラと一日中何かを食べることでインスリンが出っ放しになることが多い。タンパク質を食べない時間を24時間作るのが理想です。  現代人の抱える肥満を「食」というアプローチから解決する試みが、ガチ速シリーズの2冊でした。こうした食生活を続けることで、リバウンドすることなく2年が経とうとしています。

論文を読み、情報発信する最終ゴールは“健康長寿”

 僕は何事にも「徹底して理詰めで当たる」のがモットー。最近は50代にしてここまで変化した自分自身の体が面白くて仕方がないのですが、収穫は減量だけではありませんでした。興味の赴くまま、多くの文献や最新の研究を読み解くうちに「健康長寿」との密接な関係が立体的に浮かび上がってきたのです。  たとえば「太く短く生きたい」と口に出す人は多い。けれども、現代の医療はそれを許してくれません。50代まで暴飲暴食を繰り返すような自堕落な生活を送った後には何が待っているか。糖尿病になれば定期的に透析を受けなくてはならない不自由な暮らしが待っているし、実際病院には管につながれたまま、ただ死を待つ老人が繭のように寝たきりになっている。  これでは果たして生きていると言えるのかどうか。少なくとも僕にはそう思えません。  僕は、現実的なビジョンを持って「120歳まで現役で生きる」ことを真剣に考えています。食から始まったガチ速メソッドですが、突き詰めれば「健康長寿」こそが最終ゴール。そのために日々学び、その知見をツイッターで発信することで、同じ志を持つ人から新たなフィードバックをもらうという好循環も生まれています。
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「健康の常識」を疑うべし。現代人の不調の大元を再考
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