日本の人気女優たちのフェイクポルノも氾濫。中国AI「ディープフェイク」の闇
有名芸能人のアダルト動画が水面下で大量にアップされている――その震源地は中国だった。AIを使った高度な合成映像はどのように流通しているのか。製造者にコンタクトを取ることに成功した!
挑発的な微笑みを浮かべながら全裸の広末涼子に、胸を揺らしながらの吉岡里帆、さらにメイド服で橋本環奈が――今ネット上で、有名芸能人のポルノ動画が氾濫している。
しかし、これらは流出した「お宝映像」ではない。AI(人工知能)のディープフェイクという合成技術を駆使して制作された「フェイクポルノ」と呼ばれるものだ。
フェイクポルノは男性諸氏にも馴染み深い「Pornhub」や「X Videos」など海外エロ動画サイト上にアップされているほか、専門サイトまで存在する。代表的な「Deep fakesporn」には、冒頭の日本人の動画のほか、ハリウッド女優やK-POPアイドルらのフェイクポルノが何百本もアップされている。顔と体のバランスや、言葉を発する際の口の動きなども自然で、一目ではそれが「フェイク」であると判別できないほどだ。
▼ディープフェイクとは
AI技術のひとつであるディープ・ラーニング(深層学習)と偽物(フェイク)をかけ合わせた造語で、映像や画像を自然に合成させる技術のことを言う。
昨年、オバマ米前大統領が「トランプは完全なクソ野郎だ」と語る動画が配信され、直後にコメディアンの話した言葉をディープフェイクで合成した「作品」であることが明かされ、話題となった。選挙など政治の世界で悪用されると計り知れない影響が出るため、各国が危険視している。
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同サイトに投稿された日本の女優のフェイクポルノには、中国大陸で使われる簡体字が交じったタイトルがつけられていることから、出所が中国であることが疑われる。
実際、中国では社会問題となっている。『南方都市報』(8月7日付)は、中国で蔓延するフェイクポルノについて報じているが、それによると中国ECサイトやフリマアプリでは、中国の有名女優・ファン・ビンビンや、先ごろEXILEのAKIRAと結婚した台湾出身の女優・林志玲をはじめ、中華圏の人気女優らのフェイクポルノ動画を販売する業者が無数に存在するというのだ。値段は動画100本セットで約1600~2000円というのが相場だ。

Contents
橋本環奈や新垣結衣のフェイクポルノ映像が
中国ではフェイクポルノが社会問題に
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