峯岸みなみが描いたAKB48、15年間の集大成

「私の人生には、どうしてもAKBが必要だった」

　アンコールでは、白のレースと赤のチェック柄の卒業ドレスに身を包んだ峯岸。「今日はいろいろな不安のあるなかで、コンサートに足を運んでくださってありがとうございます」と、あらためて観客に頭を下げた。「みなさんも知っている通り、私の15年のアイドル人生はとても順風満帆とはいえませんでした」と、話し始めた彼女。‘13年に起こしてしまった恋愛スキャンダル。そして、丸刈りにした謝罪動画はネット上で瞬く間に拡散されて、全世界から注目を浴びることにもなった。「応援してくれる方を傷つけてしまったり、悲しませてしまったこともあった」と涙声に。

　だが、その責任を取る形で研究生に降格してから、現在まで7年間も歯を食いしばって、這い上がってきたのは彼女の努力と、支え続けたファンの存在にほかならない。「私の人生には、どうしてもAKBが必要だったんだなと今日このステージに立って、改めて思いました。どんなことがあっても、自分がここだと思ったときまで、卒業の覚悟を決めるのをここまで待ってよかったなって」という彼女の言葉に涙するファンも多かった。

1期生最後のメンバーだった峯岸みなみ

　その後の「桜の花びらたち」では、多くの1期生メンバーが集合。

　その代表で話を振られた折井あゆみは「最後に残した、峯岸みなみを迎えに来ました。（お披露目ステージは）7人のお客さんから始まった私たちに、こんなにたくさんの人たちが集まってくれた今日の景色を15年経って見せてくれてありがとう」と語りかけると、峯岸も「私は過去と現在できている。今日はそのバトンを繋げて、これからAKB48の未来に続く道を作れたような気がして本当に嬉しく思ってます」と、大粒の涙を流しながら想いを語った。