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地方議員の兼業はおいしい?公務は年38日で報酬762万円

求む、社会経験豊富な僧。定年退職者向けのプログラムも

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臨済宗妙心寺派では「第二の人生プロジェクト」と銘打って僧侶への道に導くプログラムを実施中。ここでは少なくとも1年以上の修行が課される

 裕福ではない者にとって仏門は衣食住を頼るものとして、また住職となれば、裕福な暮らしができるのでは……。そんな考えから僧職に関心を持つ者もいる。  僧職について詳しい僧職でジャーナリストの鵜飼秀徳氏に昨今の事情を聞いた。 「最近では定年後に仏門に関心を持つ方は多く、実際、京都に本山がある臨済宗妙心寺派では、定年退職者向けの修行プログラムを用意しています。すでに100人近くが僧籍を取り、その一部が住職になっているそうです」

僧職には長い修行期間が必要

 長く社会経験を積んだ人間が住職を目指すことには、各宗門も大きな期待を寄せているが、前述のような浅はかな気持ちは持たないほうがいいという。 「住職はその寺の代表者ですから経営感覚は必須ですが、悲しいかな社会経験が少なく世情に無知なために、金銭面で騙されてカモにされがち。企業の経営幹部を経験して財務諸表が読めるような人物が住職になったら、宗門としても心強いでしょうが、僧職になるまでには長い修行期間が必要です」  宗教行為が非課税なだけで、僧職の生活自体は非課税なわけではない。奉仕の心がないと務まらないと鵜飼氏は強調した。 50歳貯金0円男の老後【神奈川県秦野市議会議員 伊藤大輔氏】 ブラジルのスラム街で写真家として活動。帰国後、地方選挙に出馬して初当選を果たす。その経験を『おいしい地方議員』(イースト・プレス)に記し、一石を投じる
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鵜飼秀徳氏

【僧職ジャーナリスト 鵜飼秀徳氏】 生家である浄土宗正覚寺(京都市右京区)の第33世住職を務めるかたわら、「宗教と社会」をテーマに取材、執筆、講演。最新刊に『お寺の日本地図』(文春新書) <取材・文/野中ツトム・真島加代(清談社)>
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