更新日:2021年09月14日 12:56
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仮想通貨アイドルの今。3年前に給与として支払われた仮想通貨はどうなった

コインチェック事件で犯人に「バカヤロー!」

[総力大特集]儲かる仮想通貨

’18年1月にコインチェック事件が起きた直後の会見の様子。犯人に対し「バカヤロー!」とメッセージを送った

 しかしグループ結成からわずか2週間後の1月26日、あのコインチェック事件が起きたのだ。 「騒動を受けて私たちも会見をしました。そのとき私がハッカーに対して、『バカヤロー!という気持ちです』と怒った様子がテレビでも流れて、学校でも話題になっちゃって(笑)。コインチェック騒動では、ネム担当がいないと取材が成立しないので、東京で寮生活を始めて、高校も転校しました。生活も大きく変わりましたね」  ちなみに所属事務所がメンバーたちの給料を支払うためにコインチェックに入金していた200万円も不正流出の被害を受け、口座が凍結されたという。 「事務所からは、日本円での給料支払いを提案されましたが、私たちは『復旧まで待ちます』と言って、仮想通貨での支払いの継続をお願いしました」

仮想通貨は軒並み急落

 その後、仮想通貨は軒並み急落。仮想通貨少女への取材オファーもパタリとやんだ。上川さん自身、膝の手術をしたこともあり、表に出る機会は激減したという。 「それからは、歌やダンスのレッスンに注力しました。そもそも急に注目されたのも実力以外の要素が大きかったので、アイドルとしてのスキルを磨くいいタイミングだったと思います。それでも仮想通貨の勉強は続けていたんです。それまでは、自分の担当コインしか知らなかったけど、ひとつでも多くコインの名前を覚えたくて、単語帳に書いて暗記していました」  取材中、単語帳をもとに記者が質問をすると、上川さんは即解答。見事、正解だった。
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「仮想通貨少女NFT」としてカムバック
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