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「国民の行動を抑えつける法改正」など、独裁者にでもなったつもりか?/倉山満

「国民の行動を抑えつける法改正」など、独裁者にでもなったつもりか?

言論ストロングスタイル

17日、緊急事態宣言の7府県の追加と期間延長を発表した会見で国民へ理解と協力を呼びかけ、一礼する菅義偉首相。カツアゲされ続けたまま、終わっていいのか 写真/時事通信社

 誰か、このバカを黙らせろ! もちろん、尾身茂のことだ。とうとう、「国民の行動を抑えつける法改正をせよ」などと言い出した。何様のつもりだ? 独裁者にでもなったつもりか? この御仁、「緊急事態宣言では効果が無いので、ロックダウンしろ」などと吠えている。  もはや、まともな人間は、尾身を科学者などとは思っていない。単なる政治屋だ。しかし、いまだに尾身の手先として振舞う政治家や役人、そして既得権益層が後を絶たない。だが、尾身や、分科会や医師会や厚労省に、これ以上日本を好き勝手にさせる訳にはいかない。

死にそうな医者とコロナ利権を満喫する医者

 真面目な医者はコロナ対応で死にそうな目に遭い、医療崩壊寸前の状況で耐えている。一方でふざけた医者は、コロナ利権やワクチン利権を満喫する。  特に東京医師会会長の尾﨑治夫は、口では「医療崩壊の危機」を絶叫しながら、2年連続お盆休みを謳歌している。休日返上でコロナと必死に戦っている医師たちをあざ笑うかのように。  そんな医師会を制裁するのは、コロナ禍が終わってからだ。とにもかくにも、この惨状を終わらせねばならない。

菅内閣は風前の灯

 この状況に最も忸怩たる思いなのは、間違いなく菅義偉首相だろう。  その菅内閣は風前の灯だ。分科会の連中に「9月30日まで全国47都道府県に緊急事態宣言」を押し付けられそうになったが、なんとか「9月12日まで13都府県」と押し戻した。しかし、不良に1万円をカツアゲされそうになって、5千円で許してもらえた、など何の自慢にもならない。1円でもカツアゲされたら負けなのだ。菅総理! 貴方がやることは決まっている! 殴る! 殴る! 殴る! ひたすら分科会を殴るだけだ!  尾身と分科会、その背後の医師会と厚労省には、世論が味方に付いている。尾身如きなど本気になれば一撃で粉砕だが、世論は手ごわい。だからこそ慎重な手順が必要だ。とはいえ、敵の包囲網は狭まっている。
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分科会を倒す二つの関門は自民党総裁選と衆議院選挙
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1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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