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国産との決定的違いは? 欧州ハイブリッドカーの実力

アウトバーンを時速200㎞で飛ばしたら…

 イギリスやカリフォルニア州は、プラグインハイブリッドカーも禁止の方針ですが、ドイツやフランスはOK(今のところ)。プラグインハイブリッドカーはガソリンエンジンを積んでいるので、そのおこぼれをもらって、古いフェラーリも爆走できるかもしれない! 少なくとも2050年までは。  いずれにせよ、日本の中高年カーマニアは安泰なのですが、大変なのは欧州の自動車メーカーだ。  欧州では高速道路での長距離移動がアタリマエだが、それはEV(電気自動車)が一番苦手な分野。アウトバーンを時速200㎞で飛ばしたら、あっという間に電池がカラになる。EVは速度を上げると、航続距離が猛烈に短くなるのであります! オートクラブ そこで市街地ではEV、高速ではガソリン車として使い分けられるプラグインハイブリッドカーが、現時点での最適解となるのです! 欧州では、プラグインハイブリッドカーは、EVモードの航続距離が50㎞あれば、CO2排出量を3分の1に換算できるので、燃費規制の罰金からも逃れられる。まさに一石三鳥であります!  前置きが長くなりましたが、今回日本に導入されたプジョー508GTハイブリッドも、そんな欧州の状況に適応したプラグインハイブリッドカーであります! もともとプジョー508には、ガソリン車とディーゼル車がありますが、それらは遠くない将来消滅し、このプラグインハイブリッドモデル(+EV?)だけになる雲行きであります。

その走りですが…

 で、その走りですが、重いであります! ガソリン車より280㎏重いので、激太りした中高年のように、身のこなしが鈍いであります!  電気での航続距離は実質50㎞弱。ハイブリッドモードにしておくと、モーターとエンジンを使い分けて走るので、走行距離70㎞くらいまではリッター30㎞以上の低燃費で走ります。急速充電はできず、自宅等での普通充電のみですが、50㎞ぽっちのEV走行をするために、わざわざ外で充電する人もいないでしょうから、これは問題ナシであります。
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バッテリーがカラになると?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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