カーライフ

国産との決定的違いは? 欧州ハイブリッドカーの実力

バッテリーがカラになると?

 が、バッテリーがカラになると、そこからの燃費は、リッター12㎞くらいまでガックリ落ちるのであります! この数字は、同じプジョー508のガソリン車とほとんど同じ。いったいナゼ?  欧州のプラグインハイブリッドカーは、電池が残っている限り電気で走り、そこから先はほぼエンジンで、という設計思想なのです! つーか、トヨタみたいな高度なハイブリッド技術がないので、そうせざるを得ないのです! 同じく電気で実質50㎞くらい走れるプリウスPHVは、電池がカラになってもリッター24㎞くらい走る。もともとプリウスはそれくらい走れる設計だから!  欧州製プラグインハイブリッドカー、それはまさに“つなぎの技術”。つないだだけの技術とも言えますね。我が国には必要ないであります!
オートクラブ

(プリウスPHV)ちなみにスバルのマイルドハイブリッド「eボクサー」は、同じ車種のガソリン車に対してハイブリッドの燃費向上はほんのわずか(リッター13.6→14)。燃費をドーンと上げるトヨタのハイブリッド技術はやはりすごかった!

【結論!】

プジョー508はアラン・ドロンのような伊達な4ドアクーペ。鈍重なプラグインハイブリッドカーより、軽快なガソリン車のほうが100倍イイであります! そのほうが100万円安いし。
オートクラブ

試乗したプジョー508GTハイブリッドのカタログ燃費(充電切れ後)は、リッター15.5㎞。ガソリンモデルのほうがわずかにイイ!(15.6㎞)。ハイブリッドで燃費をドーンと上げるのは技術的にものすごく難しいのだ

次のページ
写真をもっとみる
1
2
3
4
5
6
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

記事一覧へ
おすすめ記事