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“タモリCM効果”で黒字化達成したメルカリ。次に狙う意外な場所とは

コロナ禍でダメージの小規模事業者を支援

 これは簡単に言えば、eコマースの支援事業です。9月から本格運営を始め、グループ会社のソウゾウを通じて運営します。このeコマース事業、どこまでの勝算があるのでしょうか。  現在、メルカリは、コロナでダメージを受けた中小の加盟店に対して自分たちが何かできることはないか考え、コロナ禍で苦しむ小規模事業者を当初のターゲットに挙げています。こうした背景から、中小の商店や飲食店、農家当初、漁師、地方の特産品を扱う店舗、雑貨やハンドメイド品を手掛ける個人、小規模のクリエーターが簡単にネット上で出店できるプラットフォーム事業を始めるのです。  eコマースは、ここ数年で利用者が増加したイメージがありますが、小規模事業者のeコマース利用は思ったほど浸透していない現状があります。原因はITの知識や経験不足、eコマースの管理や運営ができる人材が不足していること、ショップの集客などが挙げられるでしょう。  ここに、「メルカリShops」が一躍担うということです。  誰でも「メルカリ」アプリ内にネットショップを持つことができ、独自の集客なしで「メルカリ」の月間1,900万人超の利用者に届けることができるプラットフォームは魅力的です。
馬渕磨理子

馬渕磨理子

 忍耐強く、ここまで事業を拡大させてきたメルカリ。  メルカリ、誰が言ったか知らないが、「まだまだ成長していいとも!」という経営陣の気合の入った声が筆者には聞こえてきます。 <文/馬渕磨理子>
経済アナリスト/一般社団法人 日本金融経済研究所・代表理事。(株)フィスコのシニアアナリストとして日本株の個別銘柄を各メディアで執筆。また、ベンチャー企業の(株)日本クラウドキャピタルでベンチャー業界のアナリスト業務を担う。著書『5万円からでも始められる 黒字転換2倍株で勝つ投資術』Twitter@marikomabuchi
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