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「ガシャポン」SNS“映え”で人気再燃、新しいバリエーションが続々

オンラインやキャッシュレスなど時流に沿った価値を提供する

プレミアムガシャポン

プレミアムガシャポンのヒョウモントカゲモドキ「ブリザード」(1000円)

 カプセルトイはひと昔前の常識だった子供のおもちゃから、今ではSNS映えや推し活、インテリア、癒しアイテム、コレクションなど実にニーズが幅広くなっている。  それゆえ、これからも市場はさらに拡大していくことが見込まれるだろう。  最後に今後の展望について渡辺さんに伺った。 「バンダイとしては、単なるガシャポンにとどまらず、今後は『ガシャポンエンターテイメント』として広げていきたいと考えています。全容の多くは語れませんが、例えば形状がカセプルではない新たなカプセルトイを生み出すかもしれませんし、そこから派生できる別のエンタメを創っていくかもしれない。いずれにせよ、ガシャポンが見出せるエンターテインメントの可能性を探りながら、色々とチャレンジしていければと思います。  また、カプセルトイの自販機が軒先から始まり、いまや店舗にまで広がっていることから、今後はリアルとデジタルを融合させた体験もさらに深化させていきたいと考えています。昨年から、ネット上でガシャポンを回すことができる『ガシャポンオンライン』を展開していることもあり、自宅でも店舗でもどこでもガシャポンを楽しめるような仕組みをさらに拡大していく予定です」  そして、自販機の種類も拡充し、消費者ニーズの多様化にも対応していくという。
スマートガシャポン

キャッシュレス決済に対応した「スマートガシャポン」

「ガシャポンの自販機は、全て自社独自で生産しています。従来ある無電源の自販機は構造上、500円までの100円硬貨しか入れることができませんでしたが、最近では2500円まで投じられる『プレミアムガシャポン』対応の自販機も展開しています。  また、交通系ICやQR決済などキャッシュレス決済に対応した『スマートガシャポン』も展開していて、鉄道会社とのスタンプラリー企画を実施するなど、ガシャポンを楽しむだけでなく、そこから遊び方をさらに広げていく取り組みにも、今後挑戦していきたい」 <取材・文・撮影/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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