伊藤沙莉が考える“作品の中心に立つ責任”。「卑下の延長で期待を裏切りたくはない」
現在放送中のドラマ『ミステリと言う勿れ』ではヒロインを、2月11日公開予定の映画『ちょっと思い出しただけ』では池松壮亮とW主演を務める伊藤沙莉。
今や誰もが認めるブレイク女優となった彼女だが、その心境はいかに?
「どうしても、私なんかでいいんだろうかって思っちゃうときもあるんです。自信を持ってお届けするというのが、作品の中心に立つ責任なんじゃないかなって思うようになりました。正直なところは、自信を持ったというよりは、いつまでもびくびくしていられないな!と。どの役にも、私を選んでくださった方がいるわけだから、卑下の延長でその期待ごと裏切りたくはないんですよね」
映画ではタクシードライバーを演じたが、実は自身も大のドライブ好きなんだとか。
「普段からよく自分で運転してますよ! ドライブデートだったら、運転してもらうのもいいけど、私が運転手役なのもぜんぜんアリです。寒いけど、朝、冬の海に行くのがまた、いいんですよねえ。やっぱりいつも波はあったほうがいいです、人生でも。“優しい邦画”みたいな人生に甘んじてはいけないんですよ」
では、理想の人生を描いた映画は?
「最近見た『リトル・ミス・サンシャイン』は、すごくいい映画だなぁって思いました。兄(編集部注:オズワルド・伊藤)から『お前絶対好きだぞ』って勧められていたものの、ずっと無視をしていて(笑)。ようやく見たんですが、人生ってこういうことかなと感じたというか。人が亡くなっても世界は続くし、向かっていく先は必ずあって。ああいう乗り越え方や立ち向かい方ができたら素敵だなって思いました。
大きいことが起こっていそうに見えても、実は小さな世界の話だったりして、それってみんなそうなのかもなって。『そんなことで悩んでるの?』なんて誰も言えないなって思いました。物事の捉え方の規模感がみんなそれぞれ違いますからね。そういう想像力を持っていると彩深い人生を歩んでいけるんじゃないかな」
「自信を持ってお届けする」という責任
兄から勧められた映画に感動
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