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伊藤沙莉が考える“作品の中心に立つ責任”。「卑下の延長で期待を裏切りたくはない」

もともと取りつくろったことは苦手

伊藤沙莉 独特の個性と安定した演技に定評があり、主人公の親友や元カノを多数演じてきた彼女。思わず誰もが気を許してしまうその親しみやすさは、一体どこから? 「私、主人公の“親友”、“元カノ”をたくさん演じさせていただいて。親しみやすさなのか、もともと取りつくろったことは苦手なんです。あざといことができない。だから、今回の映画のイチャイチャシーンは、けっこう素に近いかもしれません。池松さんの、何も背負ってないような雰囲気が伝染したんだと思います。お芝居する上で、相手の緊張感は伝わるし、それと同じようにリラックスしたムードも伝わってくるような気がします」

人生の主題歌いつだって『POPSTAR』!

 いつも作品に入る前に、その役の“主題歌”を決めるという。 「平井堅さんには、本当にお世話になっていて、どんなシチュエーションにもぴったりの心情を歌ってくれているんです。曲自体がもう、一本の映画くらい表情豊かなんですよね。この仕事のおもしろいところはゴールがないところだと思っていて。実際、自分のお芝居に100%満足したことなんて1度もないし、追及する楽しみが尽きないことが醍醐味でもある。この終わりのない悩みと楽しさを抱えながら、平井堅さんの歌をこれからもずっと頼りにしていくんだと思います。私の人生の主題歌‬はいつだって『POPSTAR』です!」‬‬‬‬‬‬‬‬  “スター”街道を爆進する伊藤沙莉。人を夢中にされす新時代のヒロインは、さらにキラキラと輝くだろう。 【伊藤沙莉】 ‘94年、千葉県生まれ。松居大悟監督・脚本の映画『ちょっと思い出しただけ』が2月11日公開予定。池松壮亮とのW主演を努める。ヒロインを演じるドラマ『ミステリと言う勿れ』はフジテレビ系にて毎週月曜21時から放送中。出演ドラマ『拾われた男』が、この夏Disney+で配信。女優以外にも多方面に引っ張りだこの日々を過ごす 撮影/尾藤能暢 取材・文/小西 麗
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