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3分でスマホを査定・買取するAIの実力。思わぬ買取金額に記者もビックリ

           

人の感覚による査定のズレを排除

 また、通常の人による査定では画面の状態などの判定は、査定する人によって差が出てしまう。筆者も同じスマホを同じチェーンの複数店舗に持ち込んで査定してもらったことがあるが、店舗の査定担当者によって一方では良好判定だったものの、一方では画面のキズがあることで使用感アリの判定になり、査定価格に大きな開きがあったことがある。なにより、時間がとてもかかるのだ。  だが、AI査定ならばどこのEPBOXで査定しても同じ基準で査定してくれる。さらに「EPBOXは66の査定項目があり、その中から必要な項目をお店側で選択して査定を行うことができます」(高田氏)そのため、査定結果画面に表示される買取金額以外の項目にも納得できることだろう。  もちろん査定だけして買取はキャンセルすることも可能だ。現在自分のスマホがいくらで買い取ってもらえるのかを知るだけでもOK。査定に時間がかからないため「査定だけの利用でも店舗で人が割かれることもないし、気軽に利用してほしい」(高田氏)とのこと。  買い替えを検討する際には自分のスマホがいくらで売れるかで買うときの差額を考えることもあるだろう。先にいくらで売れるかを知りたい場合とても便利だ。

まずはスマホの内部データなどを検証。分割払いで購入した際の残債なども確認できる

BOXの中に入れて、外側のキズなどを判別する

将来はオークション販売にも応用

 このEPBOXだが、今年中国では2万台、中国以外の海外で2500台、日本でも1000台の導入を計画するなど、爆発的な広がりを見せる予定だ。そして、今後EPBOXが普及した場合は、新たな中古スマホ販売の道も見込めるという。 「既に中国ではEPBOXで買い取りしたスマホをその先のバイヤーに直接的につなげるオークションプラットフォームのシステムが構築されている。 日本も設置台数がある一定数になった段階でオークションプラットフォームを導入する予定」(高田氏)  高田氏の話を聞き、最後に記者も自分のスマホを査定してもらうことに。EPBOXに繋ぎ、その後Wi-Fiを設定。待つこと1分弱で出た査定結果に思わずニンマリ。驚きの3万円超えだったのである。買取金額の査定だけでもできるため、今後は手軽に買い換えを検討できそうである。

記者のiPhone12miniはまさかの3万円超えの査定でビックリ

 今後、シェアが拡大すれば中古スマホ市場の活性化でより手軽に査定や買取をしてもらえるようになり、さらに中古スマホが安く手に入るようになるかもしれない。今年は中古スマホのあり方が大きく変わる1年になりそうだ。 取材・文/佐藤永記
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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