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なかやまきんに君、吉本退所後に殺到したオファーに危機感「筋トレする時間がない」

筋肉芸人のジレンマ

なかやまきんに君

YouTubeの撮影風景/なかやまきんに君Twitterより

――多忙だとトレーニングに支障が出ると。 きんに君:そういうことです。筋肉芸人が大変なのは、仕事が忙しくなったら、時間がなくなって、筋トレができなくなる。そうすると筋肉がなくなっていき、同じネタでも違って見えてしまい、仕事もなくなっていく。仕事がなくなると時間ができるのでトレーニングをして、それで筋肉が増えて、また仕事が忙しくなるんです。 ――仕事量とトレーニング量が比例しないんですね。 きんに君:スケジュールが空いていてマネージャーさんが仕事を入れようとしても、たまに断らざるを得ないときがあるんです。なぜならその現場が4、5時間の撮影だとしても、減量中に入っていたら体調管理が大変で。3時間に1回ぐらいは低脂肪でタンパク質、ビタミン、ミネラルがあるものを食べなきゃいけないとか、かなり食事も限定されるんです。楽屋にある弁当を食べればいいってものじゃないんですよね。 ――バラエティのロケなんて、時間も不規則で拘束時間も長かったりしますしね。 きんに君:たとえば夜9時集合で、10時から撮影を開始して、12時ぐらいに終わる現場で、それがゴールデンのバラエティだったら、普通ならば喜んで引き受けますよね。でも僕は断ることがあるので、ビックリする人もいます。12時に終わったとしても、家に帰って寝るのは2時くらいになるじゃないですか。次の朝いつも通りの時間に起きても、睡眠時間が短かったら満足なトレーニングができないんです。

筋肉は「24時間管理が必要」

――1日のトレーニング時間はどれぐらいなんですか? きんに君:トレーニング自体は1、2時間なんですけど、それまでに何を食べなきゃいけない、ちょうど消化したタイミングじゃないとダメ、トレーニングが終わった後に、この栄養を摂らないといけないなど、24時間管理が必要なんです。それを怠ってしまうと、さっきお話ししたように筋肉もなくなるし、仕事もなくなるし、依頼もなくなるし、全部が繋がっているんです。 ――そういったスケジュール管理も、吉本を退所した理由の一つでしょうか? きんに君:それは大きな理由ではないですね。吉本にいたときも、「この日は、こういうことなので仕事ができないです」と伝えて、スケジュールの調整はしてもらっていました。
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吉本退所後に「とんでもない数の依頼」
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出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。

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