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なかやまきんに君、吉本退所後に殺到したオファーに危機感「筋トレする時間がない」

トレーニングのために九州と東京を往復したことも


――若手の頃から、芸人同士の飲み会などに顔を出さず、トレーニングを優先していたんですか? きんに君:全く顔を出さなかった訳じゃないですけど、他の人に比べたら、かなり少なかったと思います。それは、もちろん筋トレがあったというのもあるんですけれども、あまりお酒も飲めないので、周りの先輩も気を遣って誘わなくなったというのがあるかもしれません。 もし1日2時間だけ筋トレをして、それで理想の筋肉がついていたら、遊びまくっていたかもしれません。でも、筋トレだけやったところで、ちゃんとした食事をして、睡眠も十分に取らないと、筋肉はつかないんですよね。 ――地方の仕事で、ついつい遊んでしまうこともなかったんですか? きんに君:なかったですね。以前、鹿児島で仕事があって、翌日は福岡で仕事という日があったんです。でも鹿児島は周囲にジムがなかったので、日帰りで東京に戻ってトレーニングをして、翌日は早起きをして、その日に食べるものを作って、福岡に行きました。

「健康なものを食べている自分が好き」

――地方にはご当地グルメなど美味しいものの誘惑もあるじゃないですか。 きんに君:もちろん若い頃は食べたかったですけど、ジムに週5ぐらい通っていると、周りには僕よりもすごい人たちがたくさんいる。自分では頑張っているつもりでも、その人たちに比べたらまだまだで。 いくら筋トレをやったところで、ちゃんとした食事で、ジムにも通わないと、筋肉を成長させることができない。そうすると美味しいものを食べるよりも、まずくても栄養があるものを食べて、筋肉を成長させたほうが僕はうれしいんです。 たとえ目の前に美味しいものがあったとしても、「これを食べたところで自分の理想の体になれないよな」と考えるんです。 ――すごい精神力ですね! きんに君:それプラス健康なものを食べている自分が好きなんですよ(笑)。本当に健康に良いかどうかは置いておいて、それを自分で試したり、消化の良いものを食べたときに「内臓が喜んでいるかな」と思うのが好きなんです。体調が良いと、筋肉のハリも違いますからね。 同じトレーニングをした後でも、しっかり栄養が体に行き届いていると、体がデカくなっているなって分かるんです。もちろん若いときに美味しいものを食べて、「世の中に、こんなに美味いものがあるんだ!」と衝撃を受けたこともあります。でも、今は減量が終わった後に食べたものが一番美味しかったりするんです。 ======== 仕事のスケジュールも体調の管理も“筋肉本位”を貫くきんに君。そのブレのなさが、事務所を退所してもなお増え続ける周囲からの信頼と評価に繋がっているのは間違いない。 取材・文/猪口貴裕
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。
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