雀荘の店員は、清掃やドリンク運びなど、いわゆる普通の店員としての仕事が基本だが、実際にお客さんと麻雀を打つことも仕事のひとつである。お客さんと打つときは、スキルはもちろん、マナーや所作を大切にしなければならない。そして麻雀プロだからこそ、優遇される面もあるという。 「ウチのグループではプロ活動を支援してくれる制度があり、大会の参加費などを補助してくれたり、給料に手当が出たりします。これが結構大きくて、年単位でみると結構違ってくるんですよ。大会は基本的に出られるものは全て出たいので、非常に助かってますね。優勝できる可能性が少しでもあれば、そのチャンスを掴みに行く。そしていつか優勝して……なんて妄想をよくしてます」 　大会の参加費はその規模によって金額が変動するらしく、当然、優勝賞金も大きく異なるようだ。一回一回の参加費は少額かもしれないが、年単位でみると馬鹿にならない金額になる。麻雀プロとしての収入は今のところゼロでも、“プロ”という名分があることによって、少なからず恩恵はあるようだ。 　麻雀プロといっても、活動の内容や収入源は様々なようだ。知名度の高いMリーガーなど、トップクラスの麻雀プロはどれくらい稼いでいるのだろうか。「あくまでも僕の想像なんですが……」と、白崎さんが語ってくれた。 「トップの人達だと会社を持っていたりする人もいるし、CMやメディアでの仕事も沢山あるんですよ。それこそ、女性のプロだったら、グラビアをやって写真集を出す方もいますし、YouTubeで上手くいってる人もいますからね。トップクラスは億は超えてると思います。まぁ本当予想ですけども。少なくとも何千万とかはいってるでしょうね」 　Mリーグで活躍するトッププロ達は、腕はもちろんやはり知名度も抜群に高い選手が多い。そうなると、活動の幅が多岐に渡ることは簡単に想像はつく。そこまで上り詰めることは簡単ではないとはいえ、麻雀の腕だけでなく、仕事のやり方によっては稼げる可能性があると考えれば、夢のある仕事なのかもしれない。