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大阪万博「ミャクミャク」大人気の理由は?東京五輪「ミライトワ」との明暗

ミャクミャクは「早く飽きられる」可能性も!?

守時氏に、人気になる「ゆるキャラ」に共通している点を聞いてみたところ、3つの要素が浮かび上がってきた。 「目が合わない事、デザインがシンプルである事があげられますが、最終的には普遍的な可愛らしさが重要です。今までも数多の例がありますが、奇抜なデザイン押しで話題になったりバズると、その分早く飽きられる傾向にあります」 「ミャクミャク」がゆるキャラに分類されるかどうかは置いておくとしても、奇抜なデザインで話題になっている「ミャクミャク」が早く飽きられる可能性は十分にありそうだ。

人気の秘訣は「空想の余地」と「自由な解釈」

次に「ゆるキャラ」の名付け親であるみうらじゅん氏の「ゆるキャラ3か条」から「ミャクミャク」をさらに分析してみたい。 「ゆるキャラ3か条」は以下の3つ。 ・郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること ・立ち居振る舞いが不安定かつユニークであること ・愛すべきゆるさを持ち合わせていること ゆるさや不安定さがあることによって、余白の部分に空想の余地を見出したり、自由な解釈をすることができる。現にSNS上では「ミャクミャク」に関する二次創作が多数バズっている。 それはまさに大衆が「ミャクミャク」という名前とビジュアルから空想を膨らませ、自由な解釈をして楽しんでいることの証左なのではないだろうか。 大阪・関西万博の開催は2025年。それまでこの「ミャクミャク旋風」は続くのか――。 【守時 健】 地域創生請負人。高知県須崎市の市役所職員として新入職員ながら、ゆるキャラ「しんじょう君」を誕生させ、’16年にゆるキャラグランプリ王者に輝く。その後、須崎市のふるさと納税をSNS&ゆるキャラ戦略で1000倍に増やし、地域活性に貢献。現在は市役所を独立し、SNSマーケティングを使った特産品の情報発信を仕掛ける地域商社「パンクチュアル」代表を務める。著書『日本一バズる公務員』 取材・文/日刊SPA!編集部
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日本一バズる公務員

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