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「偽物のファミコンカセット」が転売市場で横行。実際に分解して調べてみた

「アストロ忍者マン」の偽物で検証

 というわけで、FC互換タイトル製作者のRIKIさん協力の下、まもなくアーケードゲーム機にも移植される「アストロ忍者マン」の偽物を検証してみました。
RIKIさん

ゲーム著作者のRIKIさん。「アストロ忍者EXA」がまもなくゲームセンターで稼働

 個人制作のFC互換タイトル初代版アストロ忍者マンはファーストロット販売本数が少なかったこともありネットオークションやフリマサイトでプレミア化し、高額転売されていました。  現在では豪華になったDXバージョンがコロンバスサークルより販売されたという事もあり、転売は落ち着いたものの、初期ロットの偽物が多数出品されているのが見受けられるようです。  偽物はやや安めで出品されているので、知ってか知らずか……安いからという理由なのか、この偽物が頻繁に取引されています。RIKIさんは「わざわざ偽物買うくらいならコロンバスサークルのDXバージョンを購入したほうがいい」と断言していました。

カセットを分解すると一目瞭然

 さて実際に正規品と偽物を比べてみましょう。最初に注意しておきますが、今回の検証はあくまでもRIKIさんが販売したFC互換タイトルとの相違点です。※本家ファミコンカセットとFC互換タイトルも違いがあるのでそこは注意しておいてください。    カセットを分解し、基板を取り出してみると一目瞭然です。正規品の基板に比べ、偽物の基板は小さく作られており、ひと目で違いが判ります。  
偽物カセット

右が正規品で左が偽物カセット。基板の大きさも作りも違っている

 別口で入手したRIKIさん著作のキラキラスターナイトの偽物カセットや偽物でおなじみのin1カセットも分解してみましたが、同じ基板が使われており、大元の出処は同じといっても過言ではありません。  基板から察するに「ファミコン用マジコン」といったところでしょうか。中国の偽物販売業者の間でこの基板自体が取引されており、注文があったらデータを書き込んでパッケージして商品化しているのかもしれません。
偽物基板

偽物カセットは基板がほとんど共通化されているのが判る

  ファミコンの意匠権は既に切れているという事もあり、大手ディスカウントショップなどで互換機本体を目にする機会も多くなりましたが、ソフトウェアの著作権は切れていません。そのため日本国内では偽物カセットの取引を行うと販売者も購入者も処罰の対象となるので注意が必要です。    海外のコレクター向け販売サイトでは、内部基板を見せ、本物かどうか判るようにして取引を行っています。日本ではこのような販売方法は浸透していませんが、今後は同様に基板までしっかりと見せて販売する必要があるかもしれません。 【RIKI氏ホームページ】⇒http://riki2riki.com/ 文/板倉正道
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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