更新日:2022年07月20日 15:06
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エアコンから出る風が「ぬるくなった」時の対処法。上手く修理できれば新品同等になることも

DIYでエアコン取り付けはできるのか

エアコン掃除

DIY好きなら、エアコン掃除を自分で行う人もいる

 例年より早い梅雨明けの影響もあり、今年は猛暑になるとも言われています。エアコンのチェックをしたら冷風が出ず、買い替えを検討したなんて人もいることでしょう。  しかし業者にとって繁忙期ということもあり、エアコンが購入できても取り付けまでにかなり時間を要してしまいます。平日や時間帯を選ばなければ最短での取り付けが可能なのですが、祝休日を選ぶとすでに1ヶ月待ちなんて話も聞こえてくるほど……。エアコン自体も安価な製品は既に完売で、高級モデルなら購入可能という状況にもなっているようです。  それならばいっそ中古で購入しようと思っても、オークション・フリマ・中古ショップでも季節商品ということもあり、製造年式が古いエアコンでも新品の格安エアコンが購入できてしまう程の価格で取引されています。  最近ではDIYでエアコンを取り付ける人も増えており、腕に覚えがある人なら、エアコンの取付も楽にできてしまうことでしょう。しかし、既存のエアコンからの取り替えなら問題ないのですが、新設ともなるとエアコン用コンセントの設置は電気工事士の資格が無いと法律上工事はNGとなっています。なかには延長コードなどで既存のコンセントに取り付けるなんて人もいますが、推奨されている方法では無いので、危険が伴います。  とはいえ、自分でできるならやってしまいたいというのがDIY好きの本音でしょうか。「新品取替えなんてもってのほか、壊れたエアコンですらDIYで修理したい!」と言う人もいることでしょう。

DIY好きの「冷房の風がぬるくなった時の対処法」

 様々な要因で壊れるエアコンでよく聞くのが、「出てくる風がぬるい」という症状。温度を下げてやればそこそこ涼しくはなるものの、部屋全体が冷えない現象に陥ってしまいます。室外機を動かしたり、配管の劣化だったりと何かしらの原因で内部の冷媒が漏れてしまうと、冷却効率が落ちてエアコンが冷えなくなってしまうのです。  こうなってしまったら一般家庭では買い替えを検討するのですが、DIY好きなら試す価値のある方法が「冷媒の補充」です。とはいえ、漏れを確認したまま補充してもまたすぐに冷媒漏れが発生してしまうので意味がありません。  まずは、冷媒漏れを起こしている箇所を特定してやる必要があります。タイヤのパンク確認などと同じ要領で、石鹸水をエアコンと室外機を接続している配管に散布し、泡が出ていないか確認します。
室外機

室外機の配管部分に石鹸水をかけると漏れているかどうか判る

 完全に冷媒ガスが抜けきっていない状況なら漏れた箇所からブクブクと泡が出てくるので、配管を確認して漏れないようにしっかりと固定します。  簡単に書きましたが、配管のフレア加工やフレアナットレンチなど特殊な工具が必要です。漏れ箇所のメンテナンスが終わったら冷媒のチャージをします。
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上手く修理すれば新品と同等に!
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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