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「猫好きの人ほど猫に嫌われる」英研究はウソかホントか?専門家に聞く

 今年7月、「猫」に関するある研究結果が発表された。その結果が、猫好きにとってあまりにもショックが大きなものだったため、注目を集めている。この研究について、また猫の生態について、日本の専門家はどう見るのか。東京猫医療センターの服部幸院長に聞いた。

猫好きがショックを受けた研究結果

服部幸

東京猫医療センターの服部幸院長

 同研究は、イギリスのノッティンガム大学(University of Nottingham)で行われたもので、研究内容と結果が、自然科学を取り扱うオンラインの学術誌『Scientific Reports』(ネイチャーリサーチ社)に掲載された。  それによると、研究チームは「猫に関する知識や経験があると自己認識したり、猫好きだと感じている人ほど、猫が嫌がる場所を触ってしまう傾向がある」と結論づけている。  この発表が、猫好きにとってショックの大きなものだったようで、SNSには「そ、そんニャ…」や「心当たりがある。気をつけよう」といった声があがった。

研究結果に対する専門家の解釈

 この結果は事実なのか。そして、猫好きの人々はこの結果を踏まえて、猫に対する行動を改めなくてはいけないのか。服部院長は次のように話す。 「数値として導き出された研究の”結果”は当然、事実だと思います。ただ個人的には、そこから『猫好きの人は何も知らないよね』という結論を導き出すのは、前提がズレているように感じます」  一見すると、数値として出された結果と、そこから導き出した結論には自然に繋がっているようにも思えるが、一体どういうことなのだろう。 「今回、猫が嫌がる部分とされているのは、お腹や尻尾の付け根ですね。猫が苦手な人はそもそも、この辺りを触ることすらできませんよね。苦手な人が、恐る恐る触ろうとしても、猫はそれを感じて嫌がります。その結果、噛まれたり引っかかれたりもするので、せいぜい頭を撫でる程度でしょう。一方で、猫が好きな人や猫のことをよく知っている人は、お腹や尻尾の付け根を触れるんです。だから結果として『猫好きな人だけがそこを触るという事実がある』というだけだと思います」
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人間も猫も同じ
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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