池井戸潤のベストセラー小説を映像化した『連続ドラマW シャイロックの子供たち』は、メガバンクの支店で発生した現金紛失事件をきっかけに、銀行員たちの思惑が交差していくミステリーだ。 井ノ原快彦、玉山鉄二、加藤シゲアキなど、豪華なキャスト陣が顔を揃えるなか、西野七瀬は事件の濡れ衣を着せられてしまう実直な銀行員・北川愛理を演じる。撮影現場でのエピソードや、プライベートの過ごし方を中心に話を聞いた。 ――『連続ドラマW シャイロックの子供たち』の脚本を初めて読んだときの印象はいかがでしたか？ 西野七瀬（以下、西野）　メガバンクの支店を舞台に、いろんな展開が次から次へと起こって、最後まで一気見できそうな作品だなと思いました。この脚本をどう映像化するのか楽しみでした。 ――メインキャストはキャリアのある男性の役者さんが顔を揃えていますが、現場の雰囲気はいかがでしたか？ 西野　現場の架け橋となってくださったのが井ノ原さんです。井ノ原さんは年齢、性別、役者さん、スタッフさんとか関係なく、いろんなかたと分け隔てなくコミュニケーションを取ってらっしゃったので、現場も和やかでした。私も井ノ原さんとは動物好きという共通点があって、おすすめの動物動画を情報交換したりして、お話しするのが楽しかったです。 ――他のキャストさんとの会話で印象的だったことはありますか？ 西野　ゲーミングPCでゲーム配信をされている三浦貴大さんですかね。ちょうど私もゲーミングPCを買いたいと情報を集めていた時期だったので、いろいろなことを教えていただきました。 もともとホラーゲームの実況動画を観るのが好きなんですけど、いつか自分でもやってみたいですね。王道の『バイオハザード』シリーズあたりから始めたいです。ゲーム実況だと簡単そうに見えるんですけど、リアルでプレイするとそうもいかないんだろうなとは思っています。 ――西野さんが演じたのは、事件の濡れ衣を着せられてしまう実直な銀行員・北川愛理です。役作りではどんなことを意識したのでしょうか。 西野　撮影前の衣装合わせのときに、監督と「愛理はまっすぐで正義感のある人ですよね」というお話をしました。愛理を演じる上で、身近な人を参考にしました。真面目で正義感が強い方を自分なりにイメージして、役作りのヒントにしていました。 ――展開が読めないミステリー色の強い群像劇なので、緊張感のあるシーンも多かったかと思います。 西野　緊迫したシーンの連続でプレッシャーも大きかったのですが、ベテランの方々に囲まれていたので、一緒に導いてもらって、頼りにさせていただきました。緊張しているだけで終わっちゃうともったいないので、しっかり役に入りつつ、実際には自分が映ってないシーンでも気を抜かずにお芝居をして、勉強させていただきました。