お金

高校中退、手取り20万円以下の厳しい生活を「副業」で脱却するまで

“転売ヤー”のイメージで世間から厳しい目

中古カメラ

※写真はイメージです

 中古カメラのせどりは宝探しのようなもので、同じカメラでも取り扱う店によっての値付けの価格も違いますし、ノウハウ次第では安く買い、高く売ることが可能です。私は早い段階で海外に目を付けました。日本の中古カメラは、特に海外の富裕層がより高く買ってくれることに気づいたからです。そこで、海外のオークションに出品することで利幅を増やしていきました。  7年ほど中古カメラのせどりで順調に事業を続けることができていたのですが、徐々に競合も増えていき、“いつかは稼げなくなる”という不安が常にありました。海外に販売しているため、為替の影響もあります。  そのうえ、中古カメラはヴィンテージものが人気なのですが、すでに生産が終わっていたりするので、海外にどんどん出品していることを考えると、国内のヴィンテージカメラの数が減っていくこともわかっていたので。つまり、市場としては衰退していきます。  そして、3年前からコロナ禍です。マスクをはじめ、巣ごもり需要を狙ったプレイステーション5の高額転売など、“転売ヤー”と呼ばれる人たちが台頭し、イメージがいっきに悪化。世間からは「せどり=違法な転売ヤー」として同一に見られてしまい、風当たりは決して良いものではなくなっていきました。  今後は新しい事業の柱となる安定した収益源を見つけなければいけない……そう感じていた頃に出会ったのが「自社ブランドOEM」です。

「自社ブランドOEM」開始半年で月収250万円を達成するまで

COMINGO

船田氏が手がける自社ブランドのAmazon販売ページ

 自社ブランドOEMとは、中国などで作られているノーブランドの製品に、自分で商標を取ったロゴなどを付け、“自分のブランド”として販売するものです。  たとえば、企業のロゴが印字されたボールペンやクリアファイル、学校のクラスTシャツなどをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。すでに既製品としてあるモノにロゴを入れるだけでもオリジナル商品となりますよね。  さらに色を変えたりカスタマイズを加えたりすることで自分のブランドとして「Amazon」などで販売することができます。  事業として安定感もあり、利益率もせどりが20%なのに対して40%あることにも魅力を感じました。とはいえ、知識も経験もない状態でしたので、詳しい方のコンサルを受けることに。コンサルは20名ほどが同時に受けるスタイルでしたがハイレベルな人が多く、ついていくのに必死だったことを覚えています。
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在庫4000個を抱えて大失敗
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