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ファミレスの定番「ドリンクバー」。90年代“導入当時の苦労と混乱”を探る

進化し続けるドリンクバー

ドリンクバー

進化を続ける現在のドリンクバー

 ホットドリンクのみから始まったドリンクバーだが、ご存知の通り現在は進化を遂げている。その過程を同氏は「本格志向・健康志向を強めながら、コーヒーではこだわりの豆や挽き方、野菜と果実のニンジンミックス等、幅広くドリンクの種類を充実させていきました」と話す。  また、ドリンクバーが広まり始めた90年代に小学生であった筆者は、様々なドリンクを混ぜ合わせて遊び、親に叱られたりもした。そうした部分もニーズとして取り入れられ「現在は自動で混ぜ合わせる、カルピスメロン・ジンジャーエールレモン・抹茶ココア・いちごミルクティー等の様々なミックスドリンクをお選びいただくことができます。トータルで、約60種のホットやアイスのお飲み物をご用意しております」とのこと。

オリジナルカクテルを楽しむ人も

 さらに昨今のファミレスでは、食事メニューにも酒のツマミに最適なものが増えており、「ファミレスちょい飲み」の文化も広がっている。そうした利用者にとってもドリンクバーは重宝しているようで「例えば、赤ワイン(別料金)とドリンクバーのオレンジジュースを割ったサングリア風など、オリジナルカクテルを楽しむお客さまもいらっしゃいます」と同氏。  当たり前に使っているドリンクバーの誕生の背景には、意外なきっかけと苦労があった。自身の周囲にある「当たり前のもの」にもすべて誕生の瞬間があり、そうした時代へ思いを巡らせてみると、きっと新しい発見があるはずだ。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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