更新日:2023年02月19日 19:48
カーライフ

日本のナンバープレートの“知られざる問題点”。幻の「6」ナンバーを有効活用すべき

日本のナンバープレートの問題点

分類番号

 では、いったい分類番号のどこが「問題」なのかというと、それは『分類番号』の部分です。  以下は、現在定められて分類番号の区分。  1(100~199):普通貨物自動車  2(200~299):普通乗合自動車  3(300~399):普通乗用自動車  4(400~499):小型貨物自動車  5(500~599):小型乗用自動車、及び小型乗合自動車  6(600~699):小型貨物自動車  7(700~799):小型乗用自動車、及び小型乗合自動車  8(800~899):特種用途自動車  9(900~999):大型特殊自動車  0(000~099):大型特種用途自動車のうち建設機材に該当するもの  上記を見ておわかりのように、「6」と「7」は、それぞれが「予備」といった役割を果たしています。「6」は「4」ナンバーの予備、「7」は「5」ナンバーの予備ということになります。  そして、この「6」ナンバーの役割こそが、最も「問題」だといえます。  現在、「6」は小型貨物自動車の予備用となっているわけですが、小型貨物よりも、普通車(3ナンバー)のほうが圧倒的に登録台数が多いわけです。全国のナンバープレートの分類番号進行状況を見ても、「3」が「305(名古屋)」まで進んでいるのに対し、「4」はその多くが「400」止まり。最も進んでいる名古屋ナンバーでも「401」にとどまっているわけです。(ナンバープレート情報局の情報より)  ですから、4ナンバーの登録台数は予備を必要とするほど多くないわけで、「6」の意義がまるで果たせていない状態となっているのです。

ナンバープレートの枯渇とは?

 ナンバープレートは、地名+分類番号+かなの組み合わせですが、自家用車の場合、「さ」から「る」までのひらがなが基本となります。分類番号が2桁(多摩55)の事例で説明すると、多摩55さ・・・1から始まり、多摩さ55 9999に到達すると、分類番号が「さ」から「す」(「し」は欠番)に進行。多摩す55 ・・・1となります。そして、それが「る」に到達すると、今度は分類番号1つ進み、「56」に変化。多摩56さ・・・1というようになります。  そうして、55から始まった番号が54まで到達し、多摩54る9999になると、枯渇した状態となるのです。そして、分類番号が2桁の時代、実際に一部地域で5ナンバーが枯渇。その結果、7ナンバーの出番があったわけで、1990年代後半の日本では、「多摩77」といったナンバープレートをよく見たわけです。  現在、分類番号は3桁(例:品川300)になっているため、払い出しされた番号では枯渇することがないという状態ですが、希望ナンバーについては枯渇が発生。そのため、品川や練馬等では、「品川30A」というように、分類番号にアルファベットが採用されるようになっています。  また、5ナンバーについては、予備として「7」があるため、現在でも、希望ナンバーで「5」が枯渇した場合、「7」が使われているようです。  ただ、それに対して「6」は、その用途が“業務などで使うバン”ゆえに希望ナンバーが好まれるわけでもなく、「4」枯渇の希望ナンバーとして「6」が使われるということは、ほぼ無いと思われます。ですから「6」ナンバーは事実上使われてない状態だといえるのです。  つまり「品川600さ1234」といったナンバープレートは、まさに「幻」といえる存在なのです。
次のページ
「6」ナンバーの区分を変更すべき
1
2
3
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ