名作RPGが新作歌舞伎に!連続テレビ小説も手掛けた脚本家の“引き算の美学”とは
’01年の発売から20年以上が経ったが、今なお不朽の名作として語り継がれる『ファイナルファンタジーⅩ(以下FFⅩ)』。多くのゲームファンを魅了した壮大かつ重厚な物語が、3月4日からIHIステージアラウンド東京で歌舞伎俳優・尾上菊之助らの新作歌舞伎によって紡がれる。
舞台は、スピラと呼ばれる世界。安寧を脅かす大いなる脅威“シン”を倒すべく、主人公のティーダとヒロインのユウナは、仲間たちと旅を共にする物語だ。
脚本を任されたのが、連続テレビ小説『おちょやん』など、数々のヒット作を手掛けてきた八津弘幸。オファーを受けた当時、菊之助の決意の深さに心底驚いたと明かす。
「菊之助さんはかなり明確なビジョンをお持ちでした。例えば、キャラクターそれぞれが抱える葛藤や親子の絆はもちろん、今回は特に原作では描かれていない敵のシーモアが、巨悪な心を形成するに至った理由やユウナと何としても結婚しようとする異常なまでの執着心。そうした人間ドラマを丁寧に描きたいと熱心に仰っていました」
尾上菊之助の決意の深さに「心底驚いた」
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