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競輪は悪天候だと荒れやすい?元ガールズケイリン女王が語る「雨のレース」で注目すべき選手

レース中は溺れそうに…

高木真備さん

雪の日はホースの水で雪を溶かしてから練習していたとのこと 

 車券を買う側としては、「雨の日のレースは車券が荒れやすい」と考え、普段と違った買い方をしている人もいるだろう。実際に荒れやすいかどうかは不明だが、選手としても、雨の日ならではの普段と違った戦い方をしているのだろうか。 「雨は片付けが面倒くさいのですが、走る分には好きでした。これは不思議な感覚なんですけど、長い距離を走るときは雨の方が苦しく感じないんですよ。でも人の後ろについて走っているときに、前の人の後輪から水がはね上がるんです。それがちょうど口にかかりますし、勢いもホースから出た水を顔にジャーってかけられている感じだから、泳ぎながら息継ぎしている感じになるというか……(笑)。本当に溺れそうになるんです。それもあって、雨の日は初手の位置取りから前にいる方が有利だと思います」

風の日は力勝負?

 競輪だけでなく、他の公営競技でも“よく荒れる”として有名なのが強風の日のレース。風の強さだけでなく、風向きによっても大きく勝敗が分かれ、予想は難しくなる。風が強い日はどういった選手に注目すべきなのだろうか。 「強風のときは私は苦手でしたけど得意な選手もいます。風を押し切って前に進むだけのパワーが必要なので、身体が大きい選手は得意にしている傾向にありました。だからレースの巧さというより、脚力の差がはっきり出ますね
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強風の日は先行選手が不利なのか
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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