『IPPONグランプリ』徹底解説!「沖縄お刺身ブルー」か「ショムニブルー」か?バカリズムvs笑い飯西田の死闘を振り返る
5月13日夜9時から放送された第28回『IPPONグランプリ』(フジテレビ)。大会チェアマンを松本人志、出演は、五十音順に秋山竜次、岩崎う大、川島明、粗品、西田幸治、野田クリスタル、バカリズム、堀内健、水川かたまり、ユースケ。
@inomsk)が解説、お笑いマニア・まつもとりえこ(@riekomatsumoto)がイラストを担当します。
大喜利自慢の芸人たちがその腕を競う『IPPONグランプリ』(5月13日放送 フジテレビ系)。28回目となる今回は、3年半ぶりに観客をフルで入れ、スタジオからもタイトルロゴからもアクリル板が外れた。
出場者は常連組のほか、水川かたまり(空気階段)、ユースケ(ダイアン)、岩崎う大(かもめんたる)の3人が初出場。M-1王者が3名、キングオブコント王者が3名という実力者たちが揃った今大会で、どんな回答が飛び出したのか振り返りたい。
Aブロックの出場者は秋山竜次(ロバート)、粗品(霜降り明星)、バカリズム、水川かたまり、ユースケの5人。緊張の色が隠せないユースケとかたまりに、秋山が「楽しんでやればいいんだよ」と謎の大御所キャラで発破をかける。
第1問は「『おでんツンツン』『醤油ペロペロ』の彼らをも忘れさせるほどの悪行を教えてください」。お題に挙げられた例が「単語+繰り返し」のフレーズなので、まずはそこをなぞるのが定石。粗品は「お供物モグモグ」でIPPONを取るも、続く「女子高生ツンツンペロペロ」で0本という乱高下なスタート。悪行を答えるお題だが、悪行が過ぎてもダメ。さじ加減が難しい。
その後「知らない家でゴロゴロ」(ユースケ)「冷水機ラッパのみのみ」(秋山)と各自IPPONを取っていくが、バカリズムはこのお題で3つのIPPONを取り単独トップに。「秘密ベラベラ」「ATMジロジロ」「香典PayPay」と、そのすべてが「単語+繰り返し」からはみ出していなかった。それもあってか「回転寿司ボウリングオブジェ取り付け」(秋山)といったズラした回答がなかなか評価されないなか、最後にかたまりが「CHAGE&ASKA ASKA」と意味不明すぎる回答で突き抜けて初IPPON。これには観覧席に座る相方・鈴木もぐらもニッコリ。
いつにもましてハイレベルだった熱戦を『着信御礼!ケータイ大喜利』(NHK)レジェンドライター・井上マサキ(
M-1&KOC王者、実力者がそろった今大会
Aブロック:独走するバカリズムを秋山が猛追
ライター。大手SIerにてシステムエンジニアとして勤務後、フリーランスのライターに。理系・エンジニア経験を強みに、企業取材やコーポレート案件など幅広く執筆するかたわら、「路線図マニア」としてメディアにも多数出演。著書に『たのしい路線図』(グラフィック社)、『日本の路線図』(三才ブックス)、『桃太郎のきびだんごは経費で落ちるのか?』(ダイヤモンド社)など。X(Twitter):@inomsk
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