お金

ヴィクトリアマイル&安田記念のレース別攻略法。同じ東京マイルでも異なる特徴を競馬の達人が徹底解説

同じコースでも三者三様のレースに

競馬

先週行われたNHKマイルCは9番人気のシャンパンカラーが4コーナー13番手から差し切り勝ち 
写真/橋本健

 先週のNHKマイルカップに続き、今週はヴィクトリアマイル。さらに、来月には安田記念が行われるなど、春シーズンは東京競馬場芝1600mを舞台に3つのGⅠが行われます。  いずれも同じ舞台という事で、3つのレースを同じように考えてしまいがちですが、実はそれぞれに特徴がありレースの流れは三者三様。今回の記事では3つのレースの特徴について解説していきます。

オーバーペースになりやすいNHKマイルカップ

 NHKマイルカップは3歳のマイルナンバー1を決めるレース。また、中距離路線は皐月賞~日本ダービーがあるのに対し、短距離路線の3歳馬はこのレースが最大目標となるため、1600mは適性よりもやや長いと思われるスプリンターの参戦も見られるのが特徴です。  それがレースの展開にも大きく表れています。2013年~2022年の前半3ハロンと後半3ハロンの平均タイムは下記の通り。 ・NHKマイルカップの2013年~2022年の前半、後半3ハロン平均ラップ 前半3ハロン34.3秒 後半3ハロン34.8秒  前半3ハロンのほうが後半3ハロンよりも0.5秒速く、前傾度の高いレースとなっていることがわかります。スプリンターの参戦により前半がオーバーペースになりやすく、差し馬が届く展開が多くみられます。  実際に、先週行われた2023年のNHKマイルカップも前半3ハロン34.3秒、後半3ハロン35.4秒と前半のペースが速く、勝利したシャンパンカラー含め4コーナーの通過順が10番手以下の馬達が馬券内に好走しました。  オーバーペースになりやすいNHKマイルカップは差し馬を狙うと覚えておきましょう。
次のページ
ヴィクトリアマイルと安田記念の特徴は?
1
2
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)


記事一覧へ
勝SPA! 
おすすめ記事