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RADWIMPSの「Jリーグ新アンセム」にサッカーファンから賛否。30年使われてきた“鉄板曲”の代わりになるか

RADWIMPSの「大団円」は少し個性が強すぎ?

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写真はイメージです

 その点、RADWIMPSの「大団円」は少し個性が強い。細かい符割で多くの言葉を詰め込み、凝った言い回しを多様する表現はRADWIMPS以外では成立しない音楽なのです。それはアーティストに強烈な才能があることの証拠でもありますが、同時に汎用性に欠けるとも言える。  つまりJリーグの新アンセムではなく、彼らの新曲と呼ぶのが適当なのですね。となると、これが次の30年、50年につながるかというと…。  確かに、高校生とのライブパフォーマンスはアニバーサリーを祝うにふさわしい華々しさに満ちていました。  しかしそれが30年にわたって積み重ねてきたカルチャーの上に成り立つものであったかどうかは意見のわかれるところなのではないでしょうか。  たかが音楽とあなどるなかれ。曲にはスポーツのプレー、その瞬間の色、匂いを呼び起こす力があるのです。 文/石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4
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