カーライフ

久しぶりに運転するMT車がカウンタック。クラッチ壊したら100万円の恐怖

3代目担当者の一番は…

 続いて、3代目担当のKだ。 「清水さんと一緒にアメリカに行ったのが一番の思い出ですが、一台選ぶなら、清水さんのカウンタックに決まってますよ! クラッチ壊したら100万円って脅されつつ、丸の内でムリヤリ運転させられましたからね。あれはいい経験でした。 断ればよかったんですけど、『ここで運転しなけりゃ一生運転する機会はない』っていう誘惑に負けました。久しぶりに運転するMT車がカウンタックで、かなり怖かったけど、動き始めたら意外となんとかなって、『今、オレは憧れのカウンタックを運転してる!』っていう感動で胸がいっぱいになりました」  これまたオレの愛車!!
オートクラブ

ランボルギーニ・カウンタック

激安ラテン中古車でトラブル連続

「もう一つの思い出は、清水さんに洗脳されて激安ラテン中古車に目覚めたこと。36万円で買った2台目のアルファ147は、六本木交差点、甲州街道、品川区の坂道など、いろんなところで不動になりました。そんな多くのトラブルを乗り越えたことで、男として成長できたと思います!」  いや~、涙が出る。残念なのは、担当Kに速度無制限のアウトバーンを体験させられなかったことだ。「いつかアウトバーンを走ろうな!」って誓い合ってたんだけど……。それだけが心残り。

初代担当は…

 最後、初代担当のアダチ君。  彼は2年前、突然この世を去りました。彼とはル・マンやF1モナコGP、ニュージーランドなど、いろんなところに取材に行って、いい思い出だらけなのですが……。  彼の思い出に一番残ったクルマは何だろう? それもたぶん、お茄子様ことF355スパイダーのような気がする。「なんですか、これは! 気持ちよすぎます!」って、ものすごく感動してくれたから。彼のご冥福をお祈りします。
次のページ
【写真で振り返る①】ランボルギーニ・カウンタック
1
2
3
4
5
6
7
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

記事一覧へ
おすすめ記事