「パチンコ軍団の打ち子」で稼いでいた元パチンコライター。“当時の収入”を暴露
パチンコを打つ際、交換率が等価交換でない場合は、現金よりも出玉で遊技する方が期待値が高くなる。そのため大人数で出玉を共有して打てば現金投資額が少なくなり、勝率が高くなることはパチンコファンならご存知だろう。友人やカップルでの共有は問題ない店が多かったが、最近は出玉の共有そのものを禁止するパチンコ店が増えてきた。その原因は、全国各地にいる「パチンコ軍団」にあるといえるのではないだろうか。
パチンコ軍団とは、複数人で出玉を共有しながらパチンコを打つ集団のこと。「親」とよばれるリーダーが、SNSなどで「打ち子」という“パチンコを打つだけのバイト”を募集し、イベントなどで還元率が高いことが予想されるパチンコ店に打ち子を集め、指定した台を長時間打たせる。大人数で打つことで確率は収束に近づき、イベントで全体的に優秀台を打てる店なら、親が儲かる可能性はかなり高い。さらに出玉を共有することで期待値が上がることを考えると、長期的にみて、うまく打ち子を使えば確実に儲けることができるだろう。
ただ、パチンコ店にとっては迷惑な存在である。通常営業では来店することのないカネ目当ての軍団にオイシイところだけ持っていかれたら、パチンコ店を経営するうえで迷惑でしかない。そのため、ハウスルールに「集団打ち禁止」「出玉共有禁止」といった内容を追加したホールが増えている現状だ。
実際にどういった人がパチンコ軍団の「親」をやっているのだろうか。以前の記事で紹介した、パチンコ店でICカードを盗んだことがバレて引退した元パチンコライターの原野元輝さん(仮名)は、2017年頃に稼ぐ手段の1つとして「打ち子」をやっていた時期があるという。
そこで今回は、当時のエピソードや打ち子として稼いだ金額を語ってもらった。
自身の不祥事でパチンコライターを急に引退することに決めた原野さん。取り急ぎの生活費や地元に帰るための引越し代などを稼ぐため、SNSで募集していた“打ち子”に応募したという。
「貯金がなかったので派遣のアルバイトを始めたのですが、同時期にSNSで打ち子募集をたまたま見つけたので、両方やってみることにしました。DMで応募したらすぐに返事がきて、数日後に新宿のパチンコ店の近くで親の人と会うことになったんです。ガタイのいい、かなり“いかつい人”でしたね。『ザ・パチプロ』といいますか……。その人とパチンコ店の外で面接っぽい感じの立ち話をしていたのですが、途中で『出玉を持ち逃げされると困るから、そこのコンビニで身分証明書をコピーしてきて』と言われ、これに従っていいものなのかどうか、さすがにちょっと悩みましたね」
DMで出会った初対面の人に身分証のコピーを求められたことに対して原野さんは、「どう考えてもまともじゃない人に、住所などの個人情報握られるのは怖いですから……。まぁ僕もまともじゃないですけど(笑)」と語った。
パチンコ店の敵ともいえる「パチンコ軍団」とは
いかつい親から「身分証をコピーしてきて」と言われ…
Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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