「子ども作らないの?」と聞くやつはセンスがない。おばたのお兄さんを救った“先輩の気遣い”
小栗旬さんのモノマネでブレイクし、現在はアスリート芸人として活躍するおばたのお兄さん(@hinode_obt)。2018年に結婚したフジテレビアナウンサーの山崎夕貴さんと共に、不妊治療についてYouTubeなどで発信している(※崎はたつさき)。山崎アナは体外受精を経て妊娠し、今夏に出産予定だ。
前編では、男性目線で経験した不妊治療や、妻のメンタルを支えるために注意したこと、金銭的な負担などについて聞いた。後編では、夫婦で不妊治療を乗り越えていくための具体的な行動や、出産を前にした心情などについて語ってもらった。
【前回記事を読む】⇒おばたのお兄さんが語る、妻・山崎夕貴アナとの不妊治療。自分の精子の少なさにショック「慢心していた」
――YouTubeでは不妊治療だけでなく、治療期間に流産したことも明かしています。
おばたのお兄さん:芸人仲間は楽屋で不妊治療に関する話をオープンに話していて、僕も自分が始めてから意識してそういう話を聞くようになりました。その中で流産という言葉を聞くことも多かったので、体外受精で受精卵の着床が確認されても、「やった!」と喜ぶより「生まれるまでは何があるかは分からない」という心持ちでした。
だから流産したときは、しょうがないと受け止めました。妊娠して無事生まれるかどうかは、晴れ予報が雨に変わってしまうくらい絶対ではない、仕方のないことなんだと思います。安定期に入って夏には出産予定ですが、まだまだ緊張感を持っています。
――流産は女性にとって心身共に負担が大きいです。どんな言葉をかけましたか?
おばたのお兄さん:不妊治療を始めた頃から、「1番大切なのは奥さんであって、2人の人生が楽しいことが大事」だと言っています。言い方が合っているか分からないですけど、「今の状態で100点満点なんだから、そこからプラス150点とか200点にならなくても大丈夫なんだよ」と話していました。
妻は僕が子ども好きだと知っているので、僕が「気を遣っているのだろう」としきりに言ってました。もちろん、子どもは好きだけど、妻と一緒にいたいというのが大前提。子どもがいる未来を想定して結婚したわけではないので、2人の人生が大事というのは心の底から本当に思っていることなんです。
妻が流産、その時夫はどうする?
「今の状態で100点満点なんだ」
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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