“腕が太すぎ”で話題の筋肉芸人、消防士時代に感じた挫折「現場でマッチョは邪魔だった」
『ラヴィット!』(TBSテレビ)に出演し、上腕の太さで世間を驚かせた、お笑いトリオ「かけおち」の青木マッチョさん(29歳)。前編では12歳から筋トレを始めたきっかけエピソードなどを聞きました。
【青木マッチョさんの前回記事を読む】⇒「『ラヴィット!』で話題“腕が太すぎる”マッチョ芸人が告白「昔は180cmで体重56kgしかなかった」」はこちらへ
後編では、大御所芸人に「裸を見せて」と言われて断った理由や、消防士を辞めてお笑い芸人になった経緯などを聞いています。
――筋肉芸人は、服を脱いで筋肉を見せるイメージがありますが、青木マッチョさんは嫌なのですか?
青木マッチョ:普通の感覚として、裸を見られるのって恥ずかしいじゃないですか。芸人1年目に、お正月の(明石家)さんまさんの番組に出させていただいたとき、「脱いで筋肉見せてや」と言われたのですが、「すいません、恥ずかしいから無理です」と断ってすごい空気にしてしまいました。全然ウケなくて、全カットになりました。でも本当に嫌だったんです。
――自分でも、鍛えた体を鏡で見たりしないんですか?
青木マッチョ:自分でも見たくないですね。ジムでも、極力鏡を見ないようにしてます。筋トレをするとテストステロン(男性ホルモンの一種)が分泌されて、自信がついたり性格が明るくなったりすると言われてるし、筋肉芸人って声がどんどん大きくなるんです。
でも僕は16年前から何も変わってなくて、ガリガリの頃の性格のまま体だけマッチョになった感じです。消防士を辞めたのも、「体がデカいのに、声が小さくて元気がない」とめちゃくちゃ怒られて、心を病みそうになったというのがあります。
――消防士時代は、マッチョを生かして活躍していたのでは?
青木マッチョ:消防の現場では狭い場所に入らなければいけないこともあるので、「体がデカすぎて邪魔だ」と言われていました。担架で傷病人を運ぶときは役に立ちますが、それもある程度の力があればいいので「そんなに筋力使わねえよ」と言われましたね。
1つだけ褒められたのは、消防レスキューの技術を競う大会で、7m下にいる人をロープで引き上げる「引き上げ救助訓練」のスピードだけはダントツで早かったことです。でも5人ひと組で、役割ごとに安全の確保など細かい採点基準があるので、タイムが速いだけでは勝ち進めませんでした。消防士時代の最後のほうは救急隊員をしていたのですが、救急車の後方にいるとデカくて邪魔だから、運転手をやっていました。
性格はガリガリだったころから変わらず
役立たずマッチョだった消防士時代

ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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