上智大ミスコン出身の元アナウンサーが“キャリア迷子”から司法書士事務所を開業するまで
元アナウンサーで、現在は司法書士として活動する岡部茉佑さんが1月に司法書士事務所を開業。自身のX(旧Twitter)で伝えた投稿が大きな話題を呼び、50万インプレッション超えを記録した。
「1年ほど前に開設した、司法書士の先輩・同期を中心にフォロワー500人ぐらいのアカウントで、普段ほとんど投稿していなかったんですが、あのバズがあって1700フォロワーぐらい増えました。士業の方ってわりとSNSやっている方が多いので、そこから“いいね!”が広がっていったという感じでしたね」
東京・江戸川区の出身の岡部さんは上智大学3年生だった2015年、大橋未歩さんや杉浦友紀さんなど、数多くの有名女性アナを輩出し、“アナウンサーの登竜門”とも呼ばれたミスコンテスト「ミスソフィア」(※現在は廃止)に出場。
ファイナリストとして活動し、大学4年生になるタイミングでフリーアナウンサー系の芸能事務所からスカウトされたことが大きな転機となっている。
「いわゆる“ガクチカ”(※学生時代に力を入れたこと)的にはテニスサークルで合宿係を頑張っていたくらいで、将来やりたいこともずっと定まっていなかったので、将来を考える意味でもミスコンに出てみたいなって。高校生のときにいろんな大学のミスコンを調べていて、もともとミスソフィアに憧れて上智に入学したところもありました。なので、実は入学当初から密かにミスコン出場を狙っていたというか、様子はうかがっていましたね(笑)」
実際に「ミスソフィア」出場のスカウトがあったのは大学3年生の頃。テニサー所属でミスコン出場とは、それはそれでベタな話だが、当時は教育格差問題や子ども支援などにも興味があり、必ずしもアナウンサー志望というわけでもなかったらしい。
アナウンススクールの講座を受けたのは、所属事務所のレッスンとしてスクールに通い始めたのが最初だったという。
「毎日ひたすら修行という感じで大変でした。アナウンサー志望の子は大学1年とか2年の頃からアナウンスの勉強して、大学2年時にミスコン出場することも多いんですけど、それまで私はわりとボケ〜っと学生生活を過ごしていたので……。
一般企業を目指して就活するなら、アナウンサーの道は諦めなければいけないという状況で、最終的には貴重な経験を積めるフリーアナウンサーの道を選びました」
彼女は「Abema News」でキャスターを務めるなど、いわば“花形”のアナウンサー職から難関資格かつ一般的には馴染みの薄い職種に転向した。実際、20代女性の司法書士は非常に珍しいという。
今回は、全く異なるキャリアを歩むことになった背景などを本人に直撃した。
大学3年で憧れだった「ミスソフィア」に出場
他のアナウンサー志望の子よりも少し出遅れて…
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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