仕事

新入社員から「セクハラ・パワハラ」と言われない社内コミュニケーションのコツ

意外と知らない同僚のこと

オフィスで仲良く話す若いビジネスパーソン 新入社員から管理職に至るまで、一緒に働く仲間(同僚)のことをどれだけ知っているでしょうか。人は、相手との共通点が多いほど、親近感を持つと言われています。  従業員全員のプロフィール・自己紹介を公開している会社もあります。  たとえば、出身地、趣味、興味、スキル、座右の銘、最近の関心事などの一般的な内容から、私の強い願望、だれも知らない私、仕事にかける想い、3年後の夢まで……。  これらを従業員全員が共有することにより、趣味が同じ者同士であれば、世代を超えて距離が近くなるでしょう。また、記載された内容からあなたを応援したいという者も自然と出てくるはずです。  ふだん一緒に働いているからといって、意外と相手のことは知らないものです。にもかかわらず、自分と同じ価値観だと思って接してしまうと、その相違からセクハラやパワハラなどという簡単な言葉で返されてしまうこともあります。  人は自分自身を理解してくれる人に対して親近感がわくという特性があります。お互いが相手のことをしっかりと理解し、その人を尊重することによって、仕事に対するやる気がわいてきたり、円滑なコミュニケーションが交わされるようにもなります。その結果、生産性も向上していくわけです。

社内イベントの事例

 最近では、様々な社内イベントを開催する会社が増えています。先ほども述べましたが、ぜひ就業時間中にチーム制のイベントに企画から携わっていただきたいですね。  運動会は有名ですが、社員数が少ない会社にとってはややハードルが高いかもしれません。少人数からでも実施ができるものとして、謎解きイベントなども流行っています。少人数のチーム対抗で謎を解きながら進んでいくもので、一緒に悩みながら進むことで会話の数が増え、社内のコミュニケーションが向上した事例を数多く見てきました。  また、表彰イベントとして業務に関する様々な事柄に対してポイントを設定し、3か月単位で表彰する制度を実施したところ、ふだんは意欲の見られなかった従業員がやる気を出して、急成長したという事例があります。ほかにも個人表彰やチーム表彰など、途中経過も含めてゲーム性を高めることにより、社内が活性化した事例もあります。
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日常業務の中に「楽しみ」を
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社会保険労務士法人レクシード代表。沖縄から青森まで数百社にのぼる顧問企業の支援実績から、労使トラブル対応など、特定社会保険労務士として現実的な解決策提示・予防措置提案を行うエキスパートとして定評がある。企業の労務を“予防”という視点からサポートすることに力を入れており、労働保険・社会保険関係の手続きから給与計算、勤怠管理、行政対応、リスク回避型の就業規則作成支援、入札にからむ経営事項審査サポートまで、幅広く企業の人事サポートを行っている。

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